
人と犬の”絆”が試される 日本ではマイナーなドッグスポーツがたくさん
犬は数万年も前から人と関わってきました。人の心を癒やすペットとして、人の手伝いをする作業犬として、多くの犬が活躍していますね。
犬は総じて運動がだいすきです。アナタの“家族“も、朝から晩まで走り回っているのではないでしょうか? もしそうなら、ぜひ今回紹介するドッグスポーツにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
以前紹介した『ドッグレース』は犬の健康面の問題から禁止されている国が多かったのでしたね。今回は日本ではマイナーなドッグスポーツをたくさん紹介していきます。
内部リンク
ドッグレースに関しては こちら
ドッグスポーツの全カテゴリ 代表16種のスポーツを紹介
犬の能力を最大限に発揮するため、ドッグスポーツは様々なカテゴリが設けられています。このページではドッグスポーツのおおまかなジャンルも含めて紹介していきます。
狩猟
狩猟犬の特性を活かした競技です。狩猟犬グループに属する犬種が主に活躍し、追跡から人間のサポート、さらに直接獲物を捕らえるタイプの競技も存在します。このスポーツでは、主に『獲物を狩る行為に関わる能力』が問われます。
・フィールド・トライアル(Field trial)
ポインター、ハウンド、ダックスフンドなどの
狩猟犬ごとに想定された『仕事』を採点する
実践形式であるため、複数の犬が協力して行うことが多い
例)レトリーバー:常に側に寄り添い、人の指示に従い
所定の獲物を円滑に回収できるか
・ノーズワーク(Nosework)
探知犬の嗅覚を採点する
隠れたターゲットの臭いを探索し、
オモチャや食べ物に惑わされず対象物を発見できるかを採点する
犬が判別しやすい”香りの強い植物”レベルから、
複数の香りを混合させるものまで多種多様
・アースドッグ・トライアル(Earthdog trial)
テリア及びダックスフンドの作業能力を採点する
競技場の巣穴に潜り込み、ネズミなどの害獣を見つけ
追い出すまでの作業時間、円滑さを競う
犬とネズミは柵によって分断されており、
実際に”狩り”を行うことはない
:活躍する犬種:
ハウンド、レトリーバー、テリア、ダックスフンドなど
防衛
YouTubeチャンネル、Andy Krueger Dog Training:投稿動画より フレンチ・リングのトレーニング風景
護衛犬(ガード・ドッグ)と呼ばれる犬種たちの競技です。人をなんらかの驚異から守ることを想定したスポーツで、警察犬の適性テストなどでも用いられます。犬のもつ力を最大限に発揮しなければクリアすることは難しいでしょう。
・シュッツフント(Schutzhund)
『護衛犬・警察犬』に関わる総合的な競技を行う
常に人の側に寄り添い、指示に従い捜索や救助、
”犯人役”との戦いを行う
犯人役は実際に攻撃してくるので”勇敢さ“が特に問われる
・フレンチ・リング(French Ring)
武器をもった”犯人役”と戦ったり身体能力(跳躍力)や忠実さをテストする
シュッツフントの『護衛』に関わる点をメインにした競技
身体能力や忠実さも問われ、指示が無ければ動いてはいけないルール
:活躍する犬種:
シェパード、ドーベルマン、ピットブルなど
牧畜
牧羊犬、護畜犬などと呼ばれる犬種用の競技です。障害物を避け羊やアヒルなどを誘導する『牧畜とうまく関われる能力』が問われます。このジャンルはとくに『ボーダー・コリー』の活躍が目立ちますね。全犬種のなかで最も賢いとされていますが、実は意外な事実も明らかになっています。
内部リンク
ボーダー・コリーの”賢さ”については こちら
・シープドッグ・トライアル(Sheepdog trial)
犬種、対象動物ごとに設定された競技場を用い、
動物を誘導し規定のボックスへ移動させる競技
動物は主に羊。それに加え牛、アヒルなども採用される
速さ、正確さ、動物を害さなかったか、などが採点される
・トレイブボール(Treibball)
数十センチほどの大きな”エクササイズ・ボール“をゴールに打ち込む競技
時間内に指定数のボールをシュートする
通常は15分以内に8個のボールを用いる
人と協力できたか、時間内に何個ゴールしたかで採点される
:活躍する犬種:
コーギー、シープドッグ、コリー、キャトルドッグなど
服従
YouTubeチャンネル、Crufts:投稿動画より ヒールワーク・ミュージック大会の出場者
人間の指示に従い様々な動きを行う競技です。ただ指示に従うだけでなく、人が求める、もしくは喜びそうな動きを行う器用さも求められます。競技内容によっては飼い主も参加するので、飼い主と犬の絆が試されるジャンルと言っても良いでしょう。
・オビディエンス・トライアル(Obedience trial)
予定された一連の指示を完全に実行できるか競う競技
『座る・伏せる・留まる・来る・側に付く』の一連の命令を
スムーズに、正確にこなせるかを競う
審判の目視で評価される(200点満点の場合が多い)
難しい指示を設定することも可能
・ヒールワーク・ミュージック(Heelwork to music)
音楽に合わせ人と犬がダンスし、その完成度を競う競技
犬はヒールワーク(※)の課題があり、
時間はおおよそ3~5分。所定8箇所でヒールワークを行う
人は仮装可能で、テーマに合わせ様々な演出がされる
:活躍する犬種:
さまざまな犬種が活躍可能
※ 英語のヒール(Heel)は「側にいて」というコマンド
牽引
犬に人や荷物を運んでもらう競技です。パワーとスタミナが重要視され、1000マイル(約1600キロメートル)を走りきる競技や1000ポンド(約450キロ)の重量を楽々と牽引する競技も存在します。競技によって、犬が複数頭動員され協力してレースに挑む場合があります。
・犬ぞりレース(Sled dog racing)
雪原の中、人がソリに乗り犬が牽引する競技
国や地域により規模は様々で、10キロ以内の短距離から
1600キロを超える長距離まである
犬の動員数も4頭程度から無制限(オープン)カテゴリまである
ゴールまでの時間を競う
・ウェイトプル(Weight pulling)
重い荷物を1分以内に16フィート(約5メートル)牽引する競技
犬種によっては10000ポンド(約4500キロ)以上の
重量も牽引できる
階級制。犬の大きさに対する牽引重量の比率でポイントが決まる
:活躍する犬種:
ハスキー、サモエド、ブル、ニューファンドランドなど
競争
YouTubeチャンネル、Crufts:投稿動画より フライボールチーム競技2022大会のようす
犬のスピードを活かした競技です。ハウンド犬が主に活躍しますが、障害物競走などでは他の犬種に軍配が上がります。ドッグレースは純粋なスピード、スタミナ、そしてなにより犬の「走りたい!」という欲求が求められる競技ですね。
・グレーハウンド・ドッグレース(Greyhound racing)
全犬種中最速の名高い『グレーハウンド』のレース競技
囮を先行させ楕円形のトラックを周回する
競馬と同じように賭けの対象となる国もあり、
犬の安全面を考慮し現在は多くの国で禁止されている
・フライボール(Flyball)
4つのハードルを跳び、奥に設置されたボールを咥え戻るリレー競技
犬種不問の4頭チーム競技。走行距離は51フィート(約15.5メートル)
落球、フライング、ラインオーバーなどに罰則がある
・アジリティー(Dog agility)
障害物競走。スロープ、トンネル、シーソーなど
約15種の障害物を突破する競技
ゴールまでのタイムを計測し、違反点を考慮した成績を競う
人と犬が接触、障害物を無視などで減点される
:活躍する犬種:
ハウンド、ウィペット、テリア、コリーなど
水泳
水難救助犬のための競技です。犬種には水をはじく被毛をもつタイプがあり、泳ぎが得意な犬種も存在します。たとえば『ニューファンドランド』や『レトリーバー』犬種は水かきがあることを知っている方は少ないのではないでしょうか?
・ドック・ジャンプ(Dock jumping)
水上におもちゃを用意し、犬が跳ぶ距離もしくは高さを競う
助走台(ドック)は40フィート(約12メートル)あり、
犬は任意の場所からスタートできる
おもちゃをゲットする必要はなく、純粋な跳躍距離が成績となる
・ドッグ・サーフィン(Dog surfing)
犬のサーフィン競技。人と乗る、単独や複数乗りなどのカテゴリがある
サーフィンの安定性、波のサイズ、ライド時間などを競う
ボードの種類はサーフ、ボディ、スキム、ウィンド、ウェイクなど様々
:活躍する犬種:
ハウンド、ニューファンドランド、レトリーバーなど
日本ではマイナーなドッグスポーツ
犬を飼っていなくても、もしかしたら『アジリティー』は知ってるという方がいたかもしれません。このほかにも『ディスクドッグ』や『ドッグショー』など、犬が活躍する競技はたくさんあります。今回紹介したドッグスポーツの多くは日本ではまだまだマイナーですが、ヨーロッパやカナダ、アメリカでは絶大な人気を誇っており、各国のケネルクラブが認可して行われているようです(スポーツによっては法によりできないことも)。
毎日げんきに楽しく運動したいわんちゃん。そのためには『おいしく健康的な食事』が大切ですよね? 大切な家族のため、どうしても国産無添加、ヒューマングレードで栄養バランスが完璧な食べ物を用意してあげたい。『Arrow of Times』さんが提供する国産・無添加プレミアムドッグフード『PELTHIA』は、国際薬膳調理師が考案したグルテンフリー、腸内環境サポートなどわんちゃんの健康を最大限に気遣った『おいしい × 健康』なドッグフードです。
もしドッグフードを変えたい場合、はじめは既存のドッグフードに少なめで混ぜ合わせましょう。それからわんちゃんが喜んでいるか? 調子を崩さないかなどを確認し、少しずつ量を増やし調節していきましょう。
アナタと、アナタの“家族”の健康を心から祈っています。
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