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自動車登録番号票の意味は? ご当地ナンバープレートもわかりやすく解説
日本は自動車大国です。世界でも有数の自動車生産数を誇り、トヨタ、ホンダ、マツダ、ダイハツ、スズキなどちょっと考えただけで多くの自動車メーカーが思い浮かびますね。
都市部では様々な交通網が張り巡らされていますが、田舎では車が大活躍します。わたしは日光市出身ですが、このような田舎では車がほぼ必需品となっていますね。
毎年数百万台販売され、国民のおおよそ12人にひとりが持っているとされる自動車ですが、そこには必ずナンバープレートがとりつけられていますね。

実はこれらを全国にある運輸支局か自動車検査登録事務所に照会すればだれでも所有者の個人情報を特定することができます。ナンバープレートにはいったいどのような意味があるのでしょう?
ナンバープレートのわかりやすい解説
日本では道路運送車両法などの法律により、自動車にはその所持者の自動車登録番号票(=ナンバープレート)を表示しなければなりません。また、折り曲げたりカバーを取り付けたりすることもできず、ナンバープレートは見やすいように表示する必要があります。
ナンバープレートは原則車両の前後に取り付けますが、三輪自動車や牽引車などは前面のナンバープレートを省略することができます。またナンバープレートは国土交通省大臣(または代行者)が交付するので、大臣が指定した特殊車両も前面表示を省略することができます。
・道路運送車両法 第十九条(要約)
自動車は規定によりナンバープレートを取り付ける
ナンバープレートは前後の見やすい位置に表示する
※ 道路運送車両法施行規則、自動車登録規則に詳細な規則が記されている
ナンバープレートは『車両登録者を識別するための番号』です。ナンバープレートは自動車検査、いわゆる車検を受け安全基準を満たした車のみ登録することができ、管理する各地域の運輸支局に照会すればだれでも所有者の個人情報を特定することができます。ナンバープレートに記された数字などは、それぞれどのような意味があるのでしょう?
ナンバープレート上部の意味

一般的な普通車は白地に緑のデザインです。軽自動車の場合は黄色地に黒になりますね。これらは事業用車両として登録された場合もデザインが異なります。
・普通車(自家用)
白地に緑文字
消防車、救急車、レンタカーなども含まれる
・軽自動車(自家用)
黄色地に黒文字
・普通車(事業用)
緑地に白文字
・軽自動車(事業用)
黒地に黄色文字
事業用車両は対価を受け取るための車両になるため法律によって運転者の適性やアルコール検査などが義務付けられています。たまに青色のナンバープレートがありますが、それは外交官車両なので出会えたらラッキーですね。つづけてその他の文字や数字を見ていきましょう。

『①』は車両登録の管轄地域をあらわします。栃木県の場合、宇都宮と那須ナンバーは栃木運輸支局。とちぎナンバーは佐野自動車検査登録事務所が管轄します。
『②』は分類番号と呼ばれる自動車の種類を細かく分けて表示するものです。普通車でも以下のようなバリエーションがあります。
・3, 30~39, 300~399
定員10人以下の普通自動車 (普通乗用自動車)
・2, 20~29, 200~299
定員11人以上の普通自動車 (普通乗合自動車)
・1, 10~19, 100~199
貨物の輸送に使われる普通自動車 (普通貨物自動車)
たとえば“宇都宮 300”の場合栃木運輸支局に登録されている普通乗用自動車ということになります。
国土交通省、東北運輸局 秋田運輸支局
ナンバープレートについては こちら
ナンバープレート下部の意味

『③』は自動車の区分を表しています。一覧でまとめてみましょう。
・自家用車
さすせそ、たちつてと、なにぬねの、はひふほ
まみむめも、やゆ、らりるろ
・事業用車
あいうえ、かきくけこ、を
・レンタカー
れ、わ
・在留軍人、軍属私有など
EHKMTY、よ
途中で文字が抜けてるのでなんだかややこしいですね。上記は普通車の場合で、軽自動車はまた異なるひらがなが割り当てられています。これらは自動車登録規則ですべて規定されていますが、上記画像の区分は“ん”というあり得ない文字になっているのでこのナンバープレートは偽装だということがわかりますね。
『④』は一連指定番号と呼ばれます。これは『…1』から『99–99』まであり、基本的に車を購入した際に選択肢から選ぶことになります。ただしこれは車の所有者が希望すれば好きな番号にすることができる希望番号制度がとられていて、4,000円ほどかかりますがアナタの好きな番号に変更することができます。
ただひとつ注意があり、たとえば『25–25』や『88–88』など人気がある番号は1週間に1度の抽選を突破しなければなりません。狙っている番号が競合しているのであればぜひ気長にチャレンジしてみましょう。
個人情報を照会できる? 地方限定ナンバープレートとは?
YouTubeチャンネル、とちテレNwes:投稿動画より
ナンバープレートから直接個人情報を特定することはできません。しかし登録事項等証明書を管轄の運輸支局もしくは自動車検査登録事務所に請求すれば、だれでも所有者の個人情報を特定することができます。
証明書を手に入れるためには指定の書類に記入し、請求者の本人確認書類と正当な請求理由を記述すると個人情報を照会することができます。一般的には裁判や私有地に無断放置されている車を照会するときなどに活用されるようですね。
ナンバープレートで個人情報を照会するには上記のような手続きが必要ですが、実はナンバープレートには地域ごとのご当地ナンバープレートがあることをご存知でしょうか?
2018年から交付が開始されたご当地ナンバープレートは2024年7月現在68箇所あり、わたしの地元日光市でも申請され、順調にすすめば2025年7月に『日光』のご当地ナンバープレートが交付されます。
交付料金は地域により異なりますがおおむね8,000円程度になります。さらにプラス1,000円以上の寄付をすることでフルカラーのナンバープレートを選択することもできます。アナタの地域にご当地ナンバープレートがあるならぜひ手に入れてみてください。
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