【超重要】1日7時間以上眠るべき5つの理由

人は眠るだけで健康になれる 死亡率が上昇する睡眠時間は?

 睡眠は『心身のメンテナンス及び回復時間』になります。睡眠時間が足りないと『睡眠負債』が溜まり、アナタの身体は100%最高のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。

 睡眠は人間が健康的な生活をする上での基本ですよね。眠らない(睡眠に近い鎮静状態を含む意味で)動物は存在しませんし、睡眠を奪われれば必ず死に至ります。たった1日の睡眠不足で頭が働かない、どこかボーッとするというような経験をしたことがあるのではないでしょうか?

 睡眠は単なる休憩とはわけがちがいます。今回は睡眠時間を確保するだけで得られる恩恵の数々を書いていきましょう。

内部リンク
 睡眠の質、4つのステージについては こちら

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適切な睡眠時間を確保しよう 眠ることで得られる5つの恩恵

 睡眠時間が長い、もしくは短い『ロングスリーパーショートスリーパー』の才能をもった方がいます。これは遺伝子的な要素が大きく、ある実験で発見された『DEC2』という遺伝子はたった1つのアミノ酸が異なるだけでショートスリーパーになることが判明しました。

 さらに、研究では割り出した遺伝子をマウスハエに組み込むという思い切ったことをやっています。結果はなんとマウスもハエも睡眠時間が短くなるという驚くべきデータが得られました。もちろん人とハエは別の生き物ですし、この実験結果からDEC2こそが短眠遺伝子だと断言できるわけではありませんが、これは大きな手がかりであることは間違いないでしょう。それと共に、生物には遺伝子的に適切な睡眠時間が存在するという示唆にもなるのではないでしょうか?

サイエンス
 睡眠遺伝子に関する当該研究は こちら

 睡眠が良いことなら1日10時間寝ていればよいのか? ――実はそうカンタンなものではなく、世界各地では『睡眠時間と死亡率』に関する数々の研究が行われています。それらを見ると、人種関係なく7時間程度の睡眠が最も死亡率が低いというデータがあちこち見られ、人間という生物の不思議を感じるところです。

 ちなみに『座っている時間が長いほど死亡率も高くなる』という面白そうな研究も見つけたので下記のリンクでご紹介しておきます。

睡眠と死亡率に関する研究
 ・北海道大学大学院、公衆衛生学教室(JACC Study) → こちら
 ・国立研究開発法人、がん対策研究所 予防プロジェクト → こちら
 ・東北大学大学院、公衆衛生学分野 → こちら
京都府立医科大学
 座位時間と死亡リスクの関係については こちら

 睡眠は長くても短くても良いわけでなく、人それぞれの適切な睡眠時間が必要というわけですね。以降、睡眠をしっかりとることで得られるメリットを5つ紹介していきましょう。

睡眠で記憶力と学力がアップする

 人の記憶は、通常時間を経るごとに弱くなっていきます。しかし睡眠を挟むことで記憶が強化されるのです。これを『レミニセンス現象』と呼びます。

 脳の記憶を司る器官『海馬』は、起きている間経験した出来事が貯蓄されていきます。海馬にある記憶が脳のあらゆる分野に送られることで本来の意味で記憶が完成するのですが、これを実行するには睡眠が必要不可欠なのです。

 つまり、物事を記憶したいなら勉強した後しっかり眠ることが重要なのですね。そういった意味ではみなさんが学生時代にやった一夜漬けは決して悪くない手段なのかもしれません。ただし、さらに長期的に記憶にとどめたい場合は短時間集中より分散学習をしたほうが良いので注意が必要です。

冷静かつ適切な判断ができるようになる

 睡眠は脳に溜まったゴミを片付けメンテナンスをしてくれるため、睡眠をとった後は心身がスッキリしています。これは特に高い判断力や懸命な意思決定能力を保つために必要なことですね。

 わたしたちが理性的でいられるのは『前頭葉』が本能を抑えているからです。睡眠によりリフレッシュした前頭葉は本能をうまく制御し、心理的なストレスにも効力を発揮してくれます。たとえば『夜ずっと悩んでいたのに、朝起きたらぜんぜん気にならなくなっていた』なんて経験をしたことはないでしょうか?

 睡眠はわたしたちに冷静な判断力を取り戻させてくれます。そうすれば、アナタは決して連帯保証人の書類にサインすることはなくなることでしょう。

クリエイティブな人になれる

 世のクリエイターにとって、良質な睡眠の確保だけで創造性を広めることができるのは大きな希望でしょう。睡眠には『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』があることは有名ですが、そのなかでも夢を見るとされるレム睡眠がクリエイティブな才能を開花させるカギとなっているようです。

 アナタはシャワーを浴びてリラックスしていたら急に衝撃的なアイデアが浮かんだ! といった経験はないでしょうか? しかし残念ながら手元にメモ帳がなく、いざ書き留めようとした頃にはすでに記憶が失われていた――非常に残念なことですね。わたしも素人ながら物書きをしている身で、こういった経験を何度もしています。が、これはうまく利用すれば良いアイデアを次々と生み出せそうですね。

 これは『怠惰思考』と呼ばれるものですが、実は脳は睡眠中やリラックス時のほうが頻繁に電気信号を発しています。こういった良いアイデアを生み出すには睡眠、とくにレム睡眠の長さカギとなるようですので、クリエイターの方々はたくさん夢を見ると良いのかもしれませんね。

免疫力が上がる

 睡眠は免疫力さえも上昇させてくれます。睡眠学者である『クリスティアン・ベネディクト』氏の著作『Sleep,Sleep,Sleep』では、点鼻薬を用いて人の体内に風邪ウイルスを打ち込む物騒な実験を紹介しています。

 この実験によると、被験者164人のうち6時間睡眠の参加者は、7時間睡眠の参加者より風邪をひくリスクが4倍も上昇したとの結果がでました。

 昨今猛威を奮っている『新型コロナウイルス感染症』ですが、その対策として人はワクチンを利用しています。このワクチンの効果を最大限に引き出してくれる要素が睡眠です。著書では同じようにワクチン接種後の睡眠時間によって効果がどう変化するかを比較した研究が紹介されており、ワクチン摂取をしたその日の夜睡眠をとらなかった被験者は、抗体と免疫細胞の形成が少なかったという結果がでています。今後3回目のワクチン摂取がはじまるので、この実験のことをしっかり覚えておきたいところですね。

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毎日精力的に活動できる

 睡眠により免疫が上昇し、冷静な判断力がつき、クリエイティブな思考力が養われ、学習能力がアップする。睡眠は数多くのメリットをもたらしてくれますが、やはり1番に言えることは毎日をエネルギッシュに活動する基礎ができることでしょう。

 身体を資本とするアスリート、日々絶妙な判断を迫られるビジネスマン、日々創造に取り組むクリエイター、毎日新しい知識を学習する学生――どんな人間であれ、規則正しい睡眠があってこそ最大限の効率で力を発揮することができますよね。

 毎日の睡眠は、わたしたちが健康的な生活をする上での土台です。今あるアナタの能力を100%活かすためにも、ぜひ毎日しっかりと、上記の死亡率のことを考えれば最低7時間の睡眠は確保したいですね。

 しかし、毎日しっかり睡眠時間を確保したとしても生活習慣が乱れていれば不健康に繋がります。睡眠時間の確保はあくまでもパフォーマンスを最大限に発揮する土台として意識しておきましょう。

 アナタの心身の健康を祈っています。

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