【入門用】”テストステロン”ってなに?【わかりやすい解説】

筋肉増強! やる気を引き出す”男性ホルモン”についてわかりやすく解説

 テストステロンは俗に男性ホルモンと呼ばれ、筋力増強ややる気を引き出すといった男らしさを生み出すホルモンと言われています。とても効果が大きいため、スポーツの公平性を管理する『世界アンチ・ドーピング規定』においては、最も厳しい『いかなる場合も常に禁止』という扱いを受けています。

公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構
 世界アンチ・ドーピング規程 2022 禁止表国際基準は こちら

 今回はそんなテストステロンの作用、メリット・デメリットなどを書いていきましょう。

テストステロンで心身のパワーチャージ!

 テストステロンは主に以下の部位でつくられています。

精巣男性
・卵巣(女性)
・副腎
・脂肪

 基本的に下垂体からの刺激で分泌されますが、男性の場合ほとんどが精巣からテストステロンが分泌されます。ただし女性にとってもテストステロンは重要な物質で、男性と同じように意欲や筋力増強などに深く関わってきます。

 テストステロンの働きを以下にまとめます。

・筋肉や骨の形成
・血管の拡張作用や抗炎症作用や造血作用
・性行動や性機能
・脂質代謝
・意欲や判断力の向上

 テストステロンはこれまで暴力性攻撃性に関係があると言われていましたが、近年ではテストステロンが生み出すチャレンジ精神公平性の強さが社会貢献と関係するのではないか? という研究も存在します。

NATURE:テストステロンと社会的公平性の関連性の概要については こちら(注:英語)

テストステロンは”男性”をつくる

 人間ははじめ“女性”として設計され母親のお腹の中で成長していきます。ただし、胎児に存在するY染色体により男性器が形作られると、精巣から大量のテストステロンシャワーが降り注ぎ、身体を男性へと変化させていきます。実はこの名残が今のアナタにあるかもしれないと聞いたら驚くでしょうか?

 自分の人差し指と薬指を見比べてみてください。どちらかと言えば人差し指のほうがみじかかったりしませんか? 実は人差し指が短い方は、胎児期にテストステロンの影響を大きく受けた可能性があります。この特長、たとえばスポーツなど勇気やリスクに踏み込む判断が必要な世界でとても大きな成果を挙げる人に共通している特徴でもあります。

 このあたりの話はわたしが個人的に尊敬する薬学博士池谷裕二』氏の著作『脳には妙なクセがある』でも挙げられてますね、人がもつ様々なクセを面白いエピソードで語ってくれる良書です。脳研究の最先端を進む彼ならではの視点で損をしても宝くじを購入してしまう人間の性を赤裸々に描いた1冊です。

脳には妙なクセがある (新潮文庫)
コミュニケーション最強の武器となる笑顔は、“楽しい”を表すのではなく、笑顔を作ると楽しくなるという逆因果。脳は身体行動に感情を後づけしているのだ。姿勢を正せば自信が持てるのもその一例。背筋を伸ばして書いた内容のほうが、背中を丸めて書いたものよりも確信度が高いという─。とても人間的な脳の本性の「クセ」を理解し、快適に生き...

テストステロンのメリット

 冒頭で紹介したとおり、テストステロンは決して暴力性、攻撃性だけの物質ではありません。テストステロンは上記の機能により以下のようなプラスの作用をもたらしてくれます。

冒険性
  チャレンジ精神、狩猟本能、旅をしたい気持ち
社会性

  仲間、家族、他人との関わり、興味。縄張り意識
競争性

  ゲーム、スポーツや仕事への情熱、達成感。”順番”への熱意

 テストステロンはこらえる力も養ってくれます。脳の『扁桃体』と呼ばれる恐怖不安怒りなどを覚える器官の働きを抑えてくれるので、そういったストレスに対する耐性を生み出してくれるのです。

 ただし、テストステロン自体はストレスで分泌が減ってしまうので、余計なストレスは避けるに越したことはありません。

テストステロンが欲しい!

 以下のような方法がテストステロン分泌手段として考えられます。

・テストステロンをつくるコレステロール(脂質)を摂取する
・筋力トレーニング
・有酸素運動(ランニング、ヨガなど
・適切なファスティング
・瞑想
・各種リラクゼーション

 適度なファスティングとありますが、テストステロンはコレステロールを材料にしているので、過度なダイエットは禁物です。食事制限中でも適切に脂質を摂取するようにしてください。また筋トレを行う場合タンパク質の摂取も重要になりますね。亜鉛など一部効果的とされる食材はありますが、個人差がありますので実際に試して効果を確かめてみるのも良いでしょう。いずれにしても食事に関しては専門家の指導のもと慎重に行うべきです。

 また『内閣府』の『食品安全委員会』にあった記述によると、テストステロンは畜産動物の筋肉組織の肉もしくは過食臓器、牛乳に多く含まれているようです。

内閣府、食品安全委員会:肉、乳中に含まれるホルモンについては こちら

 また、テストステロンの分泌が少ないことで肥満になりやすくなったり生活習慣病の元になったり、ストレス耐性が下がることで気分が沈みやすくなるなど様々なデメリットが存在します。上記の対策を行って適度なテストステロンを保持しておきたいですね。

テストステロンのデメリット

 テストステロンの分泌によって考えられるデメリットは以下の通りです。

・皮脂成分の増加、ニキビが増えやすくなる
・髪の毛が抜けやすくなる
・免疫力への影響

 脱毛に関しては『ジヒドロテストステロン』という物質が影響します。これは特定の部位においてテストステロンから変化したもので、主に頭頂部と前頭部にある髪の毛を作る毛母細胞を攻撃し髪の毛を成長させなくしてしまうのです。決してワルモノというわけではないのですがこのような側面があるために『悪玉テストステロン』なんて名前を付けられたりしています。

 免疫力に関しては調べてみると『増強効果』と『低減効果』のどちらも散見されたため『下がる』ではなく『影響』としておきます。

 テストステロンはおおまかに『クールで緻密・現実主義・目的は必ず達成する強い意志』を後押ししてくれる物質だとイメージして良いでしょう。年功序列など日本の社会形態においてテストステロンはそこまで必要ないかもしれませんが、これをもつとチャレンジ精神が養われ毎日がジェットコースターのような充実した人生を味わえるかもしれませんね。

YouTubeチャンネル、堀江貴文 ホリエモン:投稿動画より

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