それ、ストレスじゃないですよ? アナタは”ストレス”について勘違いしてませんか?

そもそも”ストレス”ってなに? ありがちな勘違いについてわかりやすく解説

<strong>Aさん</strong>
Aさん

さいきんストレス溜まっちゃってさ~

<strong>Bさん</strong>
Bさん

ほんとストレス社会だよね

<strong>Cさん</strong>
Cさん

ストレスのない生活がしたいなぁ

 現代社会はストレス社会と呼ばれて久しいですね。アナタも何かしらのストレスを抱えていると思います。でもちょっとまってください。

 その『ストレス』という言葉、実はアナタが想像するストレスとはちょっと違うんです。今回はストレスとは何か? についてわかりやすく解説していきます。

ストレスってなに? 実は良いストレスもある!?

 ストレスは『身体に対する刺激によって引き起こされる反応変化』です。発表会で全員の前に立った時、野球の試合中にバッターボックスで構えた時、重要なプレゼンのリハーサル中――こんな時、アナタは胸がドキドキしたり、手に汗をかいたりしたことがあるはずです。これをストレスと呼ぶのです。

・重要なプレゼンの直前という”状況
  ストレッサー
・動悸がする、手に汗をかくという”反応
  ストレス

 この意味を厳密に守った上で上記の表現をすれば以下のような感じですね。

<strong>Aさん</strong>
Aさん

いやー、最近ストレッサーによるストレスが激しくてさぁ~

<strong>Bさん</strong>
Bさん

本当にストレッサーと遭遇する機会が多い社会だよね

<strong>Aさん</strong>
Aさん

ストレッサーを経験しない生活がしたいなぁ

 なんか妙に理屈っぽくてイヤですね(笑 ――まあ、みなさんだいたい『ストレス = ストレッサー』的なニュアンスで使うのでここまで細かいコトは気にしなくていいんじゃないでしょうか。

ストレスの語源

 もともとは工学、物理学で使われた『外部からの圧力による歪み = stress』という言葉を生理学方面でも使い始めたことから始まります。

 1929年。アメリカの生理学者『ウォルター・B・キャノン(Walter Bradford Cannon)』は犬に吠えられた猫の副腎皮質から多量のアドレナリンが分泌されているのを確認、いわゆる『闘争・逃走反応』を提唱し恒常性(ホメオスタシス)の理論を発展させました。その後1935年、ハンガリー出身のカナダ人『ハンス・セリエ(Hans Selye)』により、これらの反応をストレスという言葉で表すようになりました。

 当時はストレスという言葉だけでしたが、それだと『刺激』と『反応』が混同されてしまうので、ハンスは両者を『ストレッサー ストレス』と分けて扱うように鳴ったのです。

 この画像がストレッサー。この画像を見て「かわいい!」と思ったアナタの反応がストレス

いろいろなストレッサー

 ストレスと聞くと悪い印象しかないですよね? ――実は良いイベントもストレスになるんです。ストレスをもたらすイベント、つまりストレッサーにはいくつもの種類があります。

心理的ストレッサー
  怒り、不安、恐怖など
身体的ストレッサー
  長時間労働、不眠、体調不良など
物理的ストレッサー
  暑さ、寒さ、騒音など
生物的ストレッサー
  ケガの炎症、感染など
社会的ストレッサー
  人間関係、仕事上の問題など
環境的ストレッサー
  天候、花粉、自然災害など

 それらによって身体は倦怠感や不眠、こころは抑うつ、集中力の低下など人により幅広い症状があらわれます。医療現場では普段の生活でどのくらいストレスを感じるのか? をあらわした様々な指標が開発されており、代表的なものとして『社会的再適応評価尺度』が挙げられますね。

 最大級のストレス度を『100』として、生活する上で遭遇する様々なイベントを評価した一覧です。下記リンクに詳しく記されていますが、ここで一例をご紹介しましょう。

配偶者との死別
  100
結婚
  50
退職
  45
100万円以上の借金
  31
学校に行く、修了する
  26
クリスマス
  12

 見ると、悪いイベントだけでなく良いイベントもストレスになることがわかるでしょうか? ストレッサーは『身体に対する外部からの刺激』です。物理的なものであれなんであれアナタが経験するイベントはすべてストレッサーになり得るのです。

国立保健医療科学院
 社会的再適応評価尺度については こちら

ストレスは”悪”じゃない

 ストレスは『ストレッサーに対する反応変化』です。強いストレスこそ身体やこころに悪い影響を与えますが、逆にほどよいストレスは逆に大きな力を発揮させてくれます

 重要なプレゼンを任された時とそうでない時、どちらのほうが「よし、やるぞ!」という気持ちになるのか考えてみてください。人はほどよい緊張感の中にこそパワーを発揮するのです。身体に良い効果をもたらすストレスを『快ストレス(Eustress)』と呼びます。何を快ストレスと感じるかは個人差があり、たとえば『毎回テストで80点を獲得する生徒』だったらこんな場合が考えられますね。

・今回のテストは60点だった
  → 不快ストレスになる可能性大
・今回のテストは100点だった
  → 快ストレスになる可能性大

 もちろん、生徒にとって「60点? まあそんなもんだ」と思うかもしれませんし「えっ、なんで100点なの? ちょっと怖いんだけど」と思うかもしれません。ストレッサーをどう受け止めるか? これが健康な生活を送るための基本です。

厚生労働省、こころの耳
 早く気づけるストレスケアは こちら

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ストレス解消に良い食事は?

 強いストレッサーを受けたり長くストレスが続いていると、やがて心身ともに疲弊していきます。そうならないためのセルフケアは多くありますが、ここでは食事の面での対策をご紹介しましょう。

内部リンク
 ストレス対策は こちら

 『パテントン酸』はストレスによる細胞のダメージを和らげるホルモン分泌を調整する働きがあり、ストレスを緩和するためにも分泌されます。糖質や脂質を代謝するのに重要な成分でもあるので積極的に摂りたいですね。

・パテントン酸を多く含む食材
  肉類(とくに肝臓心臓)
  きのこ類(とくに乾しいたけ)
  乳類
  魚介類
  豆類

 自然界に多く分布しますがパテントン酸は水に溶けやすく熱に弱いので調理法に工夫が必要です。できれば生食でいただきたいですね。そのほかこれらの栄養素がおすすめです。

ビタミンC
  抗ストレス作用
  レモン、ピーマン、ブロッコリーなど
トリプトファン
  睡眠に関わるメラトニンの合成に使われる
  バナナ、大豆製品、乳製品など

公益財団法人 長寿科学振興財団、健康長寿ネット
 パテントン酸の働きを1日の摂取量は こちら

https://amzn.to/3VmXQu3

一番はやっぱり寝ること

 何が最高のストレス対策になるか? 睡眠は健康に必要不可欠ということで、厚生労働省は『健康づくりのための睡眠指針2014』を策定しています。科学的根拠に基づき作られた資料のなかには、睡眠と健康がいかに強く結びついているかが細かく記されています。

厚生労働省
 健康づくりのための睡眠指針2014は こちら

 必ずしも長い睡眠時間を必要とするわけではなく、アナタが「ぐっすり眠れた!」と感じられるような睡眠習慣が大切です。自分を追い込みすぎず、アナタのライフスタイルに合った時間と環境で眠りましょう。アナタの心身の健康を祈っています。

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