YouTubeチャンネル、日光市:投稿動画より
地元民情報だから信頼できる! 日光市の隅から隅までしゃぶりつくす観光ルートは?
テレビでよく見る日光市。日光東照宮に中禅寺湖や華厳の滝、霧降の絶景に鬼怒川温泉など日光市は多種多様な観光資源がたくさんありますね。なんといっても日光市から日光市まで片道2時間ですから、日光市をほんとうの意味でしゃぶりつくすにはたった1日ではとても足りません。
上三依から奥日光まで片道2時間
日光市は世界に誇る観光地ですから様々なメディアの取材も訪れます。新春から紅葉時期まで、YouTuberも日光市での旅路動画にしてアップしていますね……日光市の魅力をたくさん紹介してくれるのは地元民としてうれしい限りなのですがちょっと待ってください。
その観光ルートはなくない?
いや、たまにあるんです。地元民からしたら「なぜそのルート?」みたいな順路が。観光の中心東照宮へ向かったと思いきやその足で急に鬼怒川方面へ、そのまま宿泊かな? っと思ったら次は自然豊かな霧降高原に行きましょう! で、最後は奥日光のホテルで宿泊する。
『東照宮 → 鬼怒川 → 霧降 → 奥日光』――いやいや、それなら最初に鬼怒川行ってから日光方面に行けばいいんじゃない? なんて思っちゃうわたしです。
そこで、今回は生まれも育ちも日光なわたし(犬物語)が考える『おすすめ日光観光ルート』を、各方面のスポットをおさらいしつつ紹介してみようと思います。なお、以前書いた『地元民おすすめの紅葉渋滞回避ルート』記事と同じくGoogleマップの画像を活用して紹介していきます。
内部リンク
地元民おすすめの紅葉スポット & 渋滞回避ルートは こちら
地元民はどこを”にっこう”と呼ぶでしょう?
赤枠内が日光市
アナタにとってもお馴染みの日光市ですが、日光市はいくつかのエリアに分けることができます。それぞれ特徴をもっていますので順番に紹介していきましょう。
① 二社一寺エリア
地元民が「にっこう」と言う時はここ、もしくは『②』エリアを指します。日光市と言えばなんといっても『日光の社寺』でしょう。ユネスコ世界遺産認定された日光の社寺、その中心となるのは『二社一寺』と呼ばれる建造物です。
・日光東照宮
・日光山輪王寺
・日光二荒山神社
このあたりには神社と寺が入り混じった全国でも有数のふしぎな光景が見られます。五重塔といえばお寺のイメージですが、日光市にある五重塔は東照宮、つまり神社の前に建てられているのです。
東照宮ばかり有名ですが、実際東照宮エリアに入ると最初に出迎えてくれるのは『日光山輪王寺(りんのうじ) 三仏堂』です。地元民としてたまーに観光したりするのですが、たまーに輪王寺を見上げた観光客がこうつぶやくのを耳にします。
すげ、これが東照宮かぁ
その気持ちはわかるけど東照宮はもうちょっと坂を登った先にあるんですよね。気をつけなきゃいけないのはこれらの施設はすべて管轄が異なるため、それぞれ別途入場料が必要になること。東照宮のチケットで輪王寺に入ろうとしないようご注意ください。
日光二荒山(ふたらさん)神社が最も奥に建てられている
日光市
二社一寺の解説は こちら
② 日光エリア
あまり多くないですが、もしかしったら地元の方と話してると「もんぜんちょう(門前町)」という単語が出てくるかも知れません。その場合はとくに『東武日光駅 ~ 神橋』までのエリアを指す場合が多いです。日光エリアは他にも観光スポットがたくさんですね。
・日光田母沢御用邸記念公園
・憾満ヶ淵
・東京大学大学院 理学系研究科附属植物園日光分園
・小杉放菴記念日光美術館
田母沢御用邸は明治時代の銀行家『小林年保』の別邸でしたが後に大正天皇のご静養地として造営された歴史をもちます。現在は記念公園として運営されており、天皇謁見所やお座敷など当時の状態を保ったまま見学でき貴重な体験が可能です。最近ふふ 日光という高級ホテルがこの近くに建てられました。
このほか不動明王と深い縁をもつ憾満ヶ淵は地元民でもなかなか認知されていません。ただ雰囲気バツグンの観光地で、行きと帰りで数が違うと評判の『化け地蔵』がアナタを歓迎してくれますよ。正式名称は長いですが、東京大学が管理する日光植物園は憾満ヶ淵側からフリーで見学できることで有名です。近い観光スポットなのでセットで楽しむと良いでしょう。
日光市の名誉市民である絵師『小杉放菴』氏を記念した日光美術館では美しい芸術を堪能できます。有料駐車場ですが館内は2時間無料なので安心ですね。さらに東照宮周辺から東武日光駅まではB級グルメの宝庫です。揚げゆばまんじゅうに水ようかん、ぷりん、ラスク、ソフトクリームにクレープと無いものを探すほうが難しい。ちょっとした軽食にガッツリステーキまで揃っていて、お土産に一筆書きの龍などはいかがでしょう?
日光市はアナタの訪問を心待ちにしております。
③ 奥日光エリア
地元民が「上のほう」とか「おくにっこう」と言う時はこちらのことを指しています。奥日光と言えば以下のような観光スポットがありますね。
・明智平展望台
・中禅寺湖
・イタリア大使館別荘記念公園
・華厳の滝
・男体山
・竜頭の滝
・戦場ヶ原
・湯滝
・奥日光湯元
・金精峠
観光名所の宝庫といった感じでしょう。宿泊施設も中禅寺金谷ホテル、ザ・リッツ・カールトン日光、星野リゾート 界日光など有名処がズラリと並びます。奥日光湯元温泉の泉質は『硫黄泉』で皮膚病、婦人病、糖尿病に効果があると言われています。タマゴが腐ったようなすんごい硫黄臭がするでこれぞ温泉感がマシマシですよ!
中禅寺湖入り口にドンと構える鳥居は『日光二荒山神社 中宮祠』の大鳥居です。二荒山神社中宮祠を目的の場合、すこし進むと銅でできた鳥居があるのでそれを目印にしてください。
④ 足尾エリア
なんといっても『足尾銅山』が有名ですね。かつて日本一の鉱都(こうと)と称され全盛期は38,428人(1916 = 大正5年)もの人口を抱えていた町ですが、令和4年時点の人口1,621人と過疎化が進んでいます。
社会の教科書でお馴染み足尾銅山鉱毒事件の舞台となった山は、現在トロッコ電車で内部探索できる観光名所になりました。足尾町はわたらせ渓谷鐵道で群馬県とつながっており、どちらかというと群馬方面からのアクセスの方が便利です。
足尾銅山しかないの? と思われガチですがご安心ください。クライミングスポットとして全国区の知名度を誇る松木沢ジャンダルム、鉱山で全盛を迎えた古川家の暮らしが垣間見える古河掛水倶楽部、最近はやりのワーケーションを提供するホテル国民宿舎 かじか荘、名前がなんかスゴい金龍山など隠れた魅力が満載です。
日光市
足尾町人口並びに産銅量の推移は こちら
⑤ 霧降エリア
常に霧が立ち込めると評判の霧降エリア。以下の観光スポットが有名です。
・日光霧降スケートセンター
・霧降の滝
・チロリン村(2022年12月現在 臨時休業中)
・小丸山展望台
・六方沢展望台
・六方沢橋
・大笹牧場
プロアイスホッケーチーム『H.C.栃木日光アイスバックス』の本拠地である日光霧降スケートセンターは内外リンクがあり、多くのお客さんで賑わっています。霧降の滝は日光3大名瀑としても有名ですね。段々になり落下していく75メートルの激流は一見の価値アリ。
小丸山展望台は別名天空回廊。1445段の階段の先に展望台があります。大笹牧場ではのどかな景色を楽しみつつお肉にかじりつきましょう!
⑥ 今市エリア
日光へ至る宿場町として栄えた今市は、現在日光市街地として再開発が進んでいます。観覧車が目立つ日光ランドマーク、船村徹記念館がある道の駅日光ニコニコ本陣、二宮尊徳の墓がある報徳二宮神社など、最新スポットや文化遺産共に豊富です。
このあたりは『食』に関する名店がいくつも軒を連ねています。日光へ向かう途中必ず通る必要があるので、時間に余裕があるなら今市で楽しんじゃうのもひとつの選択肢ですね。軽食におやつ、ガッツリ食事などに便利なおすすめ店は以下の通り。
① かつ泉
② パロット
③ びしゃもん
④ 日光珈琲 玉藻小路
⑤ かき氷処 蔵元 松月氷室
⑦ 鬼怒川エリア
日光が文化遺産的観光スポットとするなら、鬼怒川はアミューズメントな観光スポットと言えるでしょう。温泉街として有名な鬼怒川ですが、その実様々なテーマパークがありますね。
・東武ワールドスクウェア
・日光江戸村
・おさるらんど&アニタウン(日光さる軍団)
・とりっくあーとぴあ日光
・おさるの山 鬼怒川温泉ロープウェイ
このほかダリア園やいちご狩りを楽しめる日光花いちもんめ、迷路に恐竜というナゾのコラボが魅力の3D迷路恐竜館など楽しく過ごせるスポットが目白押しです。鬼怒川を一望できる鬼怒楯岩大橋展望台はぜひお立ち寄り頂きたいですね。
⑧ 鬼怒川以北 日光国立公園
鬼怒川以北はまさに秘境。緑豊かな自然の地となっています。
① 川治エリア
② 栗山エリア
③ 川俣 / 奥鬼怒エリア
④ 湯西川エリア
⑤ 三依エリア
実はこれら一帯すべて『日光国立公園』の一部なんです。日光とありますが『那須平成の森(那須町)・八方ヶ原(矢板市)』など日光市外も範囲に含まれているのでその壮大さが伝わってきますね。
川治は鬼怒川を抜けすぐなので比較的交通の便が良い印象があります。龍王峡に寄った後の温泉もいいですし、川治はなんといっても川治ダム・五十里ダムが有名ですね。
栗山と言えば瀬戸合峡ですが、その手前には日光東照宮と深い関わりのある栗山東照宮があります。開運の里上栗山オートキャンプ場はフリーWi-Fiがつながってますのでソロキャンプや初心者でも安心して楽しめるスポットですね。
奥鬼怒への通行は奥鬼怒スーパー林道を利用する必要がありますが、一般車両は基本通行禁止なので市町村長の許可証が必要になります。奥鬼怒温泉郷へは宿泊者の送迎バスやタクシーのみ通行可能となっています。
湯西川は電車駅湯西川温泉駅と湯西川ダムを入り口として、道中様々なトンネルや橋が連なります。とくに臼の平紅葉大橋からの絶景は必見です。温泉街では毎年『湯西川温泉 かまくら祭』が開催されています。近年コロナ禍で開催できずにいましたが、2023年に関しては無事開催が決定しました! 期間は1月27日(金) ~ 2月26日(日)まで。この機会にぜひ幻想的な風景を体験してください。
ちなみに、湯西川温泉駅近くには西川運動場があります。よく整備されたサッカー場に天然芝の多目的エリア、シャワー付き更衣室など充実した施設なので、大自然のなかスポーツを楽しみたい方はぜひご利用ください。近くに道の駅湯西川があるので食事やお土産にも困りませんね。
三依は国内でも有名な上三依水生植物園があります。また渓流釣り場としても有名で、マスやイワナ、ヤマメの塩焼きもおいしいですね。中三依にも温泉男鹿の湯がありますが経営難のため冬季は休業しています。来年春ごとから再会するので目当ての方は気を長くして待ちましょう。
おすすめの温泉は?
各エリアごとの温泉の泉質をご紹介します。
① 日光温泉
アルカリ性単純泉
② 中禅寺温泉
硫化水素泉
③ 奥日光湯元温泉
硫黄泉
④ 鬼怒川温泉
アルカリ性単純泉
⑤ 川治温泉
アルカリ性単純泉
⑥ 川俣温泉
単純泉
ナトリウム塩化物泉
⑦ 奥鬼怒湯元温泉
単純泉
硫黄泉
単純硫黄泉弱アルカリ泉
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
⑧ 湯西川温泉
アルカリ性単純泉
日光市に多いのは『アルカリ性単純泉』です。性質がアルカリに傾いた、いわゆるすべすべした感触になるのが特徴ですね。奥鬼怒温泉郷は宿ごとに泉質が異なるので泉質で宿泊宿を選ぶことをおすすめします。日光市のサイトで宿泊先の泉質をチェックしてみましょう。
交通の便や泉質などを考えると個人的なおすすめは『奥日光湯元温泉』です。硫黄泉は殺菌力が強いとされ、皮膚病や糖尿病、高コレステロール血症に効果的だとされています。ただ乾燥肌や皮膚が敏感な方には刺激が強いので注意。アナタの体調に合わせて温泉を楽しみましょう。
目的別おすすめ観光ルート 日光の入り口は”今市”から
YouTubeチャンネル、日光市:投稿動画より
日光市はバスの本数が少なく、栃木県には飛行機がありません。っということで日光市は車や電車での観光がおすすめです。あと地元民としてしっかり伝えたいことは、日光市は高低差が激しい道が多いので徒歩メインの方は動きやすい服装、クッション性の高いシューズ、そして事前の体力作りをした上で日光市にお越し下さい。観光バスで日光を楽しむのも良いですが、そういった団体行動を強いられる旅行プランは得てして時間ギューギューで自由時間が少ないもの。やっぱ自分の意志で自由に散策したいですよね?
通常、日光市に向かうなら今市に立ち寄る必要があります。そこで「先にお土産買いたい!」という方は『道の駅 日光 日光街道ニコニコ本陣』で地元銘菓を吟味してください。お漬物が好きという方は近所に『日光みそのたまり漬・上澤梅太郎商店』と『日光醤油のろばたづけ 今市店』がございます。電車の場合『下今市駅』や『JR 今市駅』で下車し、日光市街地を探索するのもおすすめです。
内部リンク
日光市への交通アクセス手段は こちら
駅前から門前町徒歩でおいしいものいっぱいコース
電車で東武日光駅へ向かい、徒歩で東照宮への道のりを登りつつ道すがらの店全制覇を狙うコースです。この道のりはこれでもか! という数のB級グルメ、お土産屋、軽食処がミッチリ。バリエーションも豊富で飽きを感じさせません。全制覇とはいかずとも「ここだけはよってみて!」的なおすすめグルメスポットは以下の通り。
・日光さかえや
→ 揚げゆばまんじゅう
・日光ぷりん亭 日光本店
→ ハーフソフトクリーム
・湯沢屋
→ 酒まんじゅう(湯沢屋のまんじゅう)
・三ツ山羊羹本舗
→ 水ようかん
・日光NASUのラスク屋さん
→ ジェラート
東武日光駅を出てすぐ目の前に『日光さかえや』さんがあります。揚げまんじゅうはテレビでもよく紹介されるので「知ってる!」という方は多いでしょう。個人的にも最強レベルのB級グルメと言えるかも、なおまんじゅう。あま~いおまんじゅうを揚げるまさに糖質 × 脂質のダブルパンチですがそんなの気にならなくなるほどおいしいのでぜひ1つ食べてみてください。
すこし登ってファミリーマートの先にある『日光ぷりん亭』に立ち寄りましょう。このお店のハーフソフトクリームは味もインスタ映えも最高級! とろけるプリンの上にスカイツリーのごとくアイスクリームがズドン。うまくないわけがない。
消防署を過ぎた後も魅力ある和菓子屋さんが胃袋を攻撃してきますが、とくにおすすめなのが『湯沢屋』さんの名物酒まんじゅうです。日光まんじゅうの元祖と銘打ち湯沢屋のまんじゅうは商標登録もされています。ほか日光羊羹なども揃え軽食スペースもあるので、お茶といっしょにホッとひと息ついちゃいましょう。
年末年始、我が家で毎年食べている『三ツ山羊羹本舗』さんの水ようかんは東照宮前にひしめく羊羹屋さんのなかでもとくにおすすめです。日光水ようかんのなかでも水々しくておいしい! 甘く口どけもバツグン! きっと気に入っていただけると思います。
東照宮の敷地が見えてきたら『日光NASUのラスク屋さん』に寄っていきましょう。現在日光市が舞台の女子アイスホッケーアニメ『プラオレ! 〜PRIDE OF ORANGE〜』とのコラボジェラートを販売しておりアニメ好きの方にもおすすめです。日光市はプロアイスホッケーチーム『H.C.栃木日光アイスバックス』の本拠地でもあるので、これからもアイスホッケーを盛り上げていってほしいですね!
あとは二社一寺を観光するもよし、中禅寺湖までのバスを利用しいろは坂を抜け奥日光を散策するもよしです。食べすぎてふくらんだお腹には戦場ヶ原のハイキングコースがおすすめですね!
しっぽり二社一寺散策コース
神橋前の横断歩道を渡ったら“右側”の階段を登ろう
日光二社一寺をまとめて楽しむルートをご紹介します。それぞれ駐車場が近くにありますが、せっかくの世界遺産ですからぜひ『神橋』から徒歩でスタートするようにしましょう。駅前食べ歩きルートの延長としても最適です。
神橋正面の階段を登っていきたいところですが、まずは神橋横断歩道を渡り“右側“にある『本宮神社(ほんぐうじんじゃ)』と書かれた看板がある階段を登りましょう。Googleマップだとその道がルートとして登録できないようです(汗
本宮神社は二荒山神社別館とされていますが、もともとは日光開山の祖勝道上人が男体山の神『大己貴命(おおなむちのみこと)』を本宮神社がある位置に祠を建て祀ったことから始まります。現在は日光二荒山神社に祀られていますが、本宮神社こそ『日光のはじまり』と言えるかもしれません。現在は太郎山の神『味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)』を祀っています。
その裏手には『四本龍寺(しほんりゅうじ)』跡と『三重塔』があります。四本の龍は青龍、朱雀、白虎、玄武を指し、奈良時代末、勝道上人がはじめに建立した寺が四本龍寺とされています。現代こそ神と仏を分けていますが、昔の日本は神仏習合の考えのもと寺と神社が共存していました。日光はそういった文化を現在でも感じさせてくれる秘境でもあるのです。ちなみに四本龍寺跡裏手には日光幼稚園があります。世界遺産に囲まれすくすく育つ幼稚園児がうらやましいですね。
日光山輪王寺
日光の原点を辿ったら、次は今の日光を感じましょう。日光幼稚園前の歩道を西へ進むとそのまま『日光山 輪王寺』へ到着します。直接輪王寺境内に入るもよし、南下して輪王寺を囲む寺院を見学するもよし、お土産や軽食で『萬屋』に立ち寄るのも良いでしょう。そのまま進めば日光の社寺を案内する区画があるので便利です。
輪王寺裏手は本殿『大猷院』があり、魔除けの相輪塔や稲荷社、現存する輪王寺関連の建物では最古級の『護法天堂』が控えています。
日光東照宮
いよいよ東照宮だぜ! ――のまえにちょっと待ってください。東照宮参道からちょっと逸れたところに『日光東照宮 宝物殿』があります。展示コーナーは東照宮入館チケットが必要ですが中のカフェや売店には入ることができます。このあたりまでくると足が疲れてくると思うので、東照宮観光の前にホッとひと息ついちゃいましょう。もちろん、先にチケットを購入し宝物殿を見るのもアリですね。
大きな石鳥居をくぐって『日光東照宮 五重塔』が見えたら坂道も終了です。好奇心旺盛な方は、一時期本殿として利用されていた『御仮殿』が近くにあるので覗いてみてはいかがでしょう? ――東照宮表門前で拝観チケットを購入し、日光観光の目玉『日光東照宮』に入ります。
テレビでも有名な東照宮内部
東照宮内部は「これだ!」と言うには見どころが多すぎるんですよねぇ。メディアでも紹介されてないスポットも多くあり、ぜひアナタ自身の目で体験していただきたいです。有名処もそうですか、せっかくなのでメディアでも紹介されない場所にスポットを当ててみましょう。
有名な三猿は『子猿の独り立ち → 独り立ち、結婚 → 嫁猿の妊娠』でループすることで有名ですが、ここ実は『神厩舎』という馬小屋なんです。徳川家康公の愛馬など歴代で多くの馬が奉納され、東照宮関連建造物にしてはめずらしい伐採した木材を未加工のまま使用する素木造りとして有名です。
陽明門前には『南蛮鉄燈籠・一本燈籠・銅燈籠』と多くの燈籠があります。
・南蛮鉄燈籠
ポルトガルの鉄材から鋳造した『伊達政宗』からの奉納物
・一本燈籠
銅製の燈籠。徳川秀忠の娘『東福門院』からの奉納物
・釣燈籠、蓮燈籠、円転燈籠
複数の種類があり、いずれもオランダ国から奉納された
日光東照宮といえば豪華絢爛な『唐門』ですが、その奥にある『奥宮拝殿 鋳抜門』はまた違った雰囲気をもっています。ぜひ『叶杉(かのうすぎ)』に願い事をして成就させてください。勝道上人に興味がある方は、東照宮を出た後その裏手にある『開山堂』に足を運んで見るのも良いですね。
日光二荒山神社
東照宮観光を終え、表門脇の道を歩けば『日光二荒山神社』に到達します。入り口は荘厳な桜門が待ち構えており、道中は多くの燈籠が並んでいます。スポンサーなのか企業名が刻まれてるので“趣き“といった面ではアレですが(汗
受付には『夫婦杉・親子杉』のほか様々な『〇〇杉』があります。境内は巨大な杉の木に囲まれており、地元民のわたしですら別世界にやってきたような感覚に襲われます。上記杉の木もそうですが、二荒山神社には三本杉など多くの御神木があるので探してみてください。
美容が気になるアナタは二荒霊泉の水をグビッといっちゃいましょう! ちなみにその近くのCafé あづまやでは泉の水を用いたコーヒーを楽しむことができるそうです。個人的に超おすすめするのは『御神木胎内くぐり』です。くぐると御神木のパワーをいただけるらしく、お子さんはもちろん若いカップルの方なら喜んでチャレンジしちゃうのではないでしょうか? 二荒山神社内部には輪投げにお菓子などおもしろい運試しコーナーも用意されており、なんとなーく俗っぽい印象があったり(笑) ――輪王寺、東照宮とくらべて老若男女楽しめそうな観光スポットですね。
最後に輪王寺のお堂見学
二荒山神社を南に下だれば輪王寺のお堂『常行堂・法華堂・大猷院』が待ち構えています。手前には大きな打ち出の小槌があったり、孔雀に乗った珍しい仏様だったり、徳川家光の方針で東照宮ほどの荘厳さはありませんが、しっとり重厚な雰囲気はまた一見の価値ありです。
近くには亀六というお店でたい焼きが販売されています。またその道を下ればこじんまりとした『西参道茶屋 ショッピング・モール』で身体を休めることもできますね。いずれにしても日光観光は体力が命。休める時に休んでおきましょう。
ここまでで二社一寺をすべて巡り尽くしたことになります。あとはホテルに宿泊するも良し、異なる観光地に出向いても良しです。史跡的な風景を楽しみたい方は、そのまま日光温泉 日光千姫物語がある道路に入り『日光田母沢御用邸記念公園』への道のりを辿っていきましょう。
御朱印を集めてる方はタイヘンなんじゃないでしょうか? 日光は二社一寺があちこちに入り乱れているのでもらい忘れにご注意ください。
非公開の場合も
二社一寺は世界遺産なので運営者の意向により非公開にされる場合もあります。観光当日に「見たい場所がぜんぶ非公開だった!」なんてことがないよう、公式サイトや電話で連絡を入れるなどをして、事前に情報をチェックしておきましょう。
バイクでひたすらツーリングコース
YouTubeチャンネル、Come Come NIKKO Channel -カムカム日光チャンネル-:投稿動画より 日光市の交通規制情報
日光市には多くのバイクが訪れるツーリングスポットとしても有名です。多くの方は事前にチェックして道を決めるでしょうが、ここでは地元民のわたしが『日光市全制覇』を目標に効率よいルートを考え提案してみました。これからの季節金精峠など通行禁止になる道路も多くあるためツーリングの際は事前にチェックしておきましょう。ここでは冬季通行禁止のルートを避けた道程を紹介していきます。
① 東北自動車道 → 日光宇都宮道路へ
② 清滝IC → いろは坂、奥日光ルートへ
③ 日光に戻り東照宮周辺観光へ
④ 県道247号線 → 霧降方面。大笹牧場でランチタイム
⑤ 県道169号線 → 栗山方面。瀬戸合峡へ
⑥ 県道23号線 → 川治経由で県道249 → 湯西川平家の里へ
⑦ 日塩もみじラインを通り塩原温泉郷もしくは那須方面にて宿泊
観光を考えるとちょっぴりキツめの時間配分ですが、これがバイクで日光市を楽しめるギリギリのラインだと思います。日光宇都宮道路の『清滝IC』は12月28日(水)まで通行止めであることにご注意ください。Googleマップでルート検索してみたところ、宇都宮ICを始点としてこれらのルートを車で休憩なしに走ると『5時間49分(242km)』とありましたので、観光や行楽を楽しむ時間は充分にあると思います。
朝からいろは坂のコーナリングを酔うほど楽しみ、戦場ヶ原や奥日光の雄大な景色を満喫しましょう。東照宮で史跡の数々を見学した後は、日光ツーリング定番の休憩スポット『大笹牧場』でランチタイムに。駐車場が広く集団ツーリングでも安心ですね。三依方面も制覇したいところですが、せっかく日光を訪れたのなら『日塩もみじライン』は外せませんよね?
塩原温泉で宿泊し、次の日は矢板市の『県道56号線(八方ヶ原道路)』なんてルートも良いですが、残念ながらこちらの道路は冬季封鎖されているようです。上記で紹介した冬季閉鎖情報をチェックしましょう。
閉鎖期間が終わったら
冬季閉鎖期間を過ぎると、中禅寺湖スカイラインを登った先に『半月山展望台』があります。いろは坂途中の明智平展望台は非常に混むので、バイクで訪れの際はこちらの展望台へ向かうと良いでしょう。
ひたすら気持ちよく走りたい! っという場合渋滞しがちな東照宮観光はおすすめできず、どちらかと言えば自然に囲まれた『日光宇都宮道路 今市IC』から今市に向かったり、いろは坂を折りた後右折し足尾方面に向かう選択肢もあります。ひたすらバイクにまたがっていたい場合のBプランとして考慮してみてください。
大笹牧場先の栗山方面はバイクツーリングに絶好のスポットばかりです。有名な瀬戸合峡に由緒ある栗山東照宮。大滝や秘境ダムに温泉と至れり尽くせり。冬季閉鎖が終わったら山道をひたすら走り奥日光から直接湯西川温泉まで通るのもなかなかおもしろそうですね。そのまま北上して三依方面から塩原温泉郷ルートも良いですが、南下して龍王峡に寄り道しつつ県道19号線(日塩もみじライン)ですばらしい景色を堪能しましょう。栗山地方に関しては下記のサイトでの情報収集がおすすめです。
5秒でくりやま
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冬の日光市は”チャンス”
登山ハイキング、B級グルメ、史跡、温泉など日光市は数え切れないほどの魅力が詰まっています。なのに、なのに! 冬の日光市はガクンと観光客がいなくなってしまうのです。
なぜ?
いやほんとうに、わたし日光市で宿泊施設関連のサービス業をしていたのですが、この季節になると社長から「ヒマになるから休みね」と休日が増やされてしまうくらい観光客がドップリ減ってしまうのです。まあ休日が増えるのは良いこと(笑)ですが、冬という日光市がより輝く季節にお客さんが訪れないのは少々もったいない気がするのです。
温泉、ウィンタースポーツ、いちご狩り――冬の日光市だけにしかない姿もあります。今年の冬はぜひ日光市を訪ねてみましょう。常連さんでも、もしかしたらアナタが知らない『日光市』があるかもしれませんよ?
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