地元民が思う「日光の”コレ”を楽しんでほしい!」イベントをわかりやすく解説
ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉……年間通してたくさん連休をとれる機会がありますよね。最近はゴールデンウィークの記憶が新しく、いまちょっと五月病っぽいという方も多いと思います。
わたしは日光市の地元民として長く住んできましたが、どうしてもわからないことが「なんでみんな観光時期”だけ“観光地に来るんだろう?」なんですよね。
観光シーズンだけは車がごった返してシーズンが過ぎたら一瞬でだれもいなくなる。日光市ではもちろん貴重な体験ができたと思いますが、それと同時に「渋滞が辛かったなぁ」とネガティブな記憶も残して帰ってしまう。地元民としてはとても残念な気持ちになります――だからこそシーズン以外の日光市も魅力に溢れていることを知ってほしいのです。
日光市は年間通して魅力的なイベントが目白押しです。観光シーズン以外の期間にある楽しいイベントを紹介していきましょう。
日光市の魅力を地元民が紹介します
日光市は日本で3番めに大きな市で、日光市から日光市まで車で片道2時間かかるほどの面積を誇ります。なので各地域ごとに特色があり、宿場町として栄えた今市、東照宮がある日光、湖や避暑地として知られる奥日光、温泉が有名な鬼怒川・川治・川俣、平家落人の伝説が残る湯西川など数多くの特徴をもつ地域があります。
日光市は全国屈指の温泉地としても有名ですね。温泉は季節ごとの変化がないので年間通して通うことができます。冬はとくに暖かく、ウィンタースポーツが盛んな日光市でスキーを楽しみ、夜は温泉で温まるというゼイタクな時間を過ごすことができます。
日光市が観光客でごった返すのはゴールデンウィークと紅葉時期です。逆に言えばこの時期以外は余裕があり、どのアクティビティも渋滞に苦しむことなく楽しめるチャンスがあります。今回はそんなシーズンを外して楽しめるイベントを紹介してきましょう。
6月に行われる平家大祭が5年ぶりに復活!
YouTubeチャンネル、お祭りナビ:投稿動画より
湯西川地区において、今年度から6月1日から2日にかけて行われる『平家大祭』が復活しました!
平安時代末期の源平合戦で敗れた平家の残党は各所に隠れ住むことになりました。湯西川地域はそのひとつで、湯西川では『平家の里』をはじめ数多くの資料が残されています。この地方では平家であることを隠すため『伴(ばん)』という名字を使いました。
この地域では源氏の追っ手から逃れるため端午の節句にこいのぼりを掲げない・犬や鶏を飼わないなどの風習が残っています。
平家大祭は『平家落人の復興を願い開催される祭り』です。新型コロナウイルス感染症の影響もあり長らく中断されていましたが、2024年度から5年ぶりに開催が決定されました
8月は”隠れた秘境”足尾でスローライフ & お祭り
YouTubeチャンネル、mayumin:投稿動画より
夏休みは日本全国が賑わいますよね。日光市もその例に漏れずよく渋滞が発生するのですが、中心地日光東照宮周辺と打って変わって、自然豊かな足尾地域は緑に囲まれた静かな時間を過ごすことができます。
なかでも2024年8月13日実地予定の『足尾町納涼祭』は、足尾銅山について唄う『直利(なおり)音頭』が披露され多くの露店が集まる一大イベントとなっています。
なかにはコスプレをしてくる参加者もいらっしゃるので、興味ある方は好きな衣装で訪れてみてください。午後1時30分から夜まで開催するので朝は東照宮周辺を観光して夜に足尾へというプランもおもしろそうですね。
9月は中禅寺湖で参加型のアヒルレース!
YouTubeチャンネル、Come Come NIKKO Channel -カムカム日光チャンネル-;投稿動画より
中禅寺湖では、例年9月5日に日光二荒山神社中宮祠による『水神祭』が行われます。その関連行事の一環として、中禅寺湖のアヒルボートを利用した一般参加型のボートレースが行われます。
水神祭は日本各地で行われる祭事のひとつで、文字通り水の神様を祀って安全や繁栄を祈願するお祭りを指します。地域の漁協組合などが行ったり、出店を出したり地域によって特色が異なります。
二荒山神社の水神祭は、中禅寺湖が昔から生活と密着しており、生活に必要なものであったことから感謝の限りをつくすため、碑をたてて祭典をはじめたことから始まったとされています。抽選するほど人気なので急いで参加してください!
日光市は”冬”こそ絶景
YouTubeチャンネル、日光市:投稿動画より
日光市は関東地方にあってとても寒く、ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候、つまり北海道やシベリアと同じ気候に属しているのでとても寒く、5月でも雪を観測する場合があります。
そんな日光市ですからウィンタースポーツが盛んで、日本を代表するアイスホッケーチーム『H.C.栃木日光アイスバックス』を抱え、アイスホッケーやスピードスケートで数多くの日本代表選手、監督を輩出しています。またふつうのホッケーも人気で、こちらも日本代表選手を多く輩出していますね。
冬の日光市は以下のように多くのイベントが目白押しです。
・湯西川温泉 かまくら祭
例年1月下旬 ~ 2月下旬
ミニかまくらのイルミネーションなどが行われる
・武射祭
日光二荒山神社主催、例年1月4日
男体山と赤城山の神が戦場ヶ原で争った逸話に因む
・今市花市
例年建国記念日の2月11日
屋台にだるまなどの縁起物が販売される”市(いち)”のまつり
・きぬ姫まつり
鬼怒川にて例年2月1日 ~ 3月31日
鬼怒川温泉駅周辺にて『ひな祭り』関連の飾りものを展示
冬の日光市は観光客が少ないのでチャンスです。スケートやスキーなどのアクティビティを楽しんだ後、疲れて冷えた身体は温泉で温めて、東照宮周辺のホテルに宿泊して疲れを癒やせば渋滞のストレスとは無縁の楽しみを味わうことができますね。
スキーは奥日光で楽しむのもいいですし、鬼怒川の『日塩もみじライン』にあるスキー場も選択肢ですね。鬼怒川方面のスキー場は、夜は鬼怒川だけでなく塩原温泉方面をチョイスできるのもポイント高いです。
日光といえば紅葉が有名ですが、ゴールデンウィークや紅葉時期以外にも楽しみがたくさんあることをわかっていただければ幸いです。ぜひ冬の日光市にお越しいただき、渋滞に巻き込まれないゆったりした時間を楽しんで下さい。
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