コロナウイルスのワクチンを注射しつつ先生を質問攻めにした話

ワクチン注射までの道程 注射後の感覚 先生にした質問など

 2019年末、中国武漢から発生したとされ、気がつけば世界各国で爆発的流行を見せるようになった新型コロナウイルス。現在もまだまだ新たな感染者が生まれ続けており、世界でも油断ならない状況が続いているようです。現在でも感染者は増加しつづけ、様々なメディアで世界各地の感染状況を知ることができます。

YouTubeチャンネル:Roylab Statsより、投稿動画(ライブ配信)注意:実際のデータとは異なる場合があります。またライブ配信は随時切り替えられていく可能性があります

 わたくし事なのですが、1回目のコロナウイルスのワクチン注射に行ってきたので、予約手続きなどいくつか関連するお話をしていきたいと思います。ついでにお医者さんにいくつか質問したことも記述していきますので、何らかの参考になれば幸いです。

厚生労働省
 コロナウイルスに関するQ&Aは こちら

予約から病院の手続きを紹介

 ワクチン注射の予約方法として『電話』や『インターネット』等の手段がありますが、わたしはインターネットを利用しました。まだの方は以下のサイトから予約できるのでぜひご活用ください。ワクチン予約だけでなく、利用するワクチンの概要や実績、ワクチン注射当日の流れも解説されています。

厚生労働省
 コロナワクチンナビ、案内ページは こちら

 自分の住所から接種会場を選択し、最寄りでワクチン接種を行ってくれる病院を指定して予約できます。わたしは『ファイザー社製』のワクチンを利用しました。予約したサイトでは自分がいつ、どこでワクチン摂取するかを確認でき、前日にメールアドレスに通知を送ることもできます。

 あとは当日、その時間帯に病院へ行くだけです。

病院へ到着からの受け付け

 以前、母親の付き添いとしてワクチン注射に赴いた時はタイヘン混雑していました。大きな病院の場合はそうなると予め学習しておいたので、わたしは地元の小さな開業医さんを予約。功を奏してというか、ワクチン注射を終え副反応が現れないか待機する時間も含めて1時間弱ほどで帰宅。なかなか効率的なワクチン摂取が行えたかなと思います。

 病院は通常業務も行っていたのでワクチン摂取用の受け付けへ進みました。病院側も予約表を見て名前を呼びかけており、たいして待つこともなく順番へ。事前の問診票を渡しいくつかの確認事項。看護師さんからはいくつか質問された感じです。印象に残ったのは以下のふたつ。

<strong>看護師さん</strong>
看護師さん

・アルコールで手が赤くなったりしたことは?
・利き腕は?

 注射前の消毒と、副反応などで腕が上がらなくなった時、生活で不便しないよう利き腕を避けるための質問でしょう。

 ちなみに、問診票の項目に『お医者さんに質問したいことはありますか?』みたいなものがあったので『はい』へチェックしておきました。で、看護師さんに質問をしてみたところ「お医者さんに聞いてください」とのこと。

 そのまま受け付けに渡され待機し、たいした時間を待たずして診察室へ。すごくスムーズだったので逆にビックリしましたね。

ワクチン注射とお医者さんへの質問攻め

 わたしが質問した内容がお医者さんに伝わっていたようで、イスに座ったとたんに質問に答えてくれました。その会話中にワクチン接種を行ったのですが、わりとダイナミックな方法というか、先生ってば肩を綿でスッスッてした後ちっこい注射器を「せ~の!」って感じで……あの、なんていうの? 『ダーツ』ってスポーツあるじゃないですか? それをメッチャ至近距離で投げつける的な要領で、注射器をわたしの肩にブスッって感じ。

 マジで? ってなるよね。内心動揺を隠してたけど。わたしは個人的に『投擲注射』と名付けたいと思います。

 そんな感じでワクチン摂取しつつ、先生が質問に答えてくれました。以下のような会話になります。

<strong>犬物語</strong>
犬物語

ワクチンの種類によって副反応って違ったりします?

<strong>お医者さん</strong>
お医者さん

濃さによったりイロイロあります

 濃度によって副反応の出方も変わるらしく、どうやらモデルナ製品のほうが濃いワクチンのようなので副反応がでやすいんじゃないかな? という感じでした。日本で用いる『ファイザー/モデルナ』のワクチンは『メッセンジャーRNA(mRNA)』を利用したワクチンですから、その量によって副反応のでやすさが異なるのですね。

 さらに聞き込んでいくと、ワクチンはけっこう考えて作られており、ただmRNAを作成すれば良いわけではなく『人間の抗体が攻撃してくれるようなブツ』を用意してあげる必要があります。それだけでなく『人間のDNAに含まれていない配列』である必要もあるのです。じゃないと抗体が「あ、これ人間のじゃね?」と判断してしまうかもしれないですし、逆にかえって人間のほうを攻撃しはじめてしまうかもしれません。ヒトゲノムがすべて解明された功績はこういった点で活用されています。

 適当にワクチン注射を薦めているわけじゃないんですよ?

<strong>犬物語</strong>
犬物語

SRASとか、コロナウイルスに関連するウイルスにも効く?

<strong>お医者さん</strong>
お医者さん

ワクチンの作り方によっては効くかもしんない

 RNAワクチンは『ウイルスのたんぱく質をつくる基となる遺伝情報の一部を注射する』形式です。つまり擬似的にウイルスのRNAを利用するわけですね。そして、ウイルスにも動物の『界・目・種』みたいな分類が存在していまして、現在世界で大流行しているコロナウイルスは『SARSコロナウイルス2(SARS-Cov-2)』と呼ばれるものです。で、海外では『2019年に発生したコロナウイルスによる疾患』という言葉を略して『COVID-19』なんて呼ばれていたりします。

 SARSウイルスというとみなさんも記憶に新しい、2002年にはじめて確認された呼吸器関係の感染症ですね。で、『SARSコロナウイルス』という名前からして言うまでもなくめちゃくちゃ関係あるウイルスさんです。

 お医者さんに聞いてみたところ、意外なことにSARSやソレに関連するウイルスにも効果がある可能性を教えてくれました。なんで? っていう話ですよね。

ウイルスも”種族”

 SARSコロナも、どこかで必ず共通した遺伝子部分が存在します。抗体がその部分を『外敵』と判断してやっつけるようにするワクチンですから、異なるウイルスでも『摂取したワクチンに利用されていたmRNAと同じmRNA』を持っている場合、抗体は「あの時のアイツやんけ! やっつけたろ!」となるわけです。どうせなら幅広いウイルスに対応できるワクチンがほしいところですねぇ。

 さらに、お医者さんから「個人的な考え」としておもしろいお話を聞くことができました。

 ウイルスには『変異』という強い武器があります。つまり、ワクチンとして採用した疑似mRNAが、次の変異を起こした時まったく異なる配列になってしまうかもしれない、ということです。

 変異が起こるのは得てして『重要な部分』です。ですから、もしかしたらワクチンを製作する企業は、そういった『変異が起こりにくい(そこまで重要じゃない)部分』をターゲットにしてワクチンを作っているかもしれません。上記の『人間にない遺伝子配列』といい、ワクチン製作もけっこう難しいのですね。

 ただ話を聞くと、mRNAワクチンはとても効率的で効果が高そうで、ワクチンの脆さ故に複数摂取する必要がある課題をクリアすれば第一線で活躍できるタイプのワクチンになりそうだなと思いました。知れば知るほど奥が深いウイルスの生態系、今後人類とウイルスはどう戦っていくのでしょうか?

副反応に備える

 ワクチン注射後、30分ほど別室で待機するターンになりました。ときおり看護師さんが「ほんの少しでもおかしいと感じたら遠慮なく申し出てください」と声掛けしてくれるやさしさ、心に沁みるよねぇ。

 さて、副反応でないかなとワクワクして待っていたのですがそんなことはなく、ただ注射されたところにちょっと熱っぽさを感じたり痛みを感じたりする程度。気にしすぎかな? と思いつつとくになにもないまま読書をし30分ほどおすわり待機。最後は受け付けにてクーポン券を貼っ付けた書類を手渡され終了。最初から最後までスムーズに事が運びました。

 帰宅後になにか起こるかな? と気にしても、あるのはただ肩の違和感と痛みだけ。ああ、ちょっとだけ動かしづらくなったかな? というくらいです。まあ、筋トレもなにもかもできないですからゆっくり過ごすべと思った程度ですね。

 それにしても、この時はもったいないことをしたなぁと思いました。ほら、せっかくお医者さんという『プロ』と対面できる機会があるのですから、もっと突っ込んだ質問をしたいじゃないですか。次の機会にはもう少し調べてから再度質問したいかなと思います。ということで、今回の記事はわたし(犬物語)ワクチン摂取1回目のレポートでした。

内部リンク
 ワクチン注射2発めのリポートは こちら

悩んだ時に活用すべき”3点読み”

 2021年11月現在、日本は奇跡的に新型コロナウイルス感染症の感染者が大きく減少傾向ににあるようです。しかし、まだまだワクチンの有効性についてたくさんの説が行き交い結局何を信じればいいのかわかんない! という方もいらっしゃるでしょう。そんな方にオススメな情報収集法があります。

 ワクチン注射をするべき? しない方がいい? ――そういった『やるかやらないか?』という問題に対しては『ワクチンに対する知識』がとても重要です。ですから、たとえばワクチン注射賛成派だけの意見を聞いたのでは、アナタが知るべき情報が一方に偏ってしまいますよね? そこで必要なのは『賛成反対中立』という3つの立場の意見を聞くことです。

 賛成派だけの意見を聞いてワクチン注射を決断するのも、反対派の意見だけを聞いてワクチンを嫌がるのも非常にもったいない。偏見をなくし、ワクチンに関してアナタの曇りなき眼で見定めた上で決断を下していただきたいですね。

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