【脂質代謝】健康診断に引っかかった話【LDLコレステロール】

健康診断の再検査 精密検査の結果 お医者さんから伺った話などを紹介

 数年前、もともと恰幅の良い体格をしていたので体重に関しては毎年のように『アウト』な人間でした。肥満度を計算する基準として名高い『ボディマス指数BMI』においても同じことが言えて、40キロの減量に成功した現在においても基準値を上回っております。

 ちなみにBMIの計算方法は『体重(kg) ÷ 身長(m)の2乗』です。170センチ70キロの場合、70÷[1.7×1.7]となり答えは『24.2』。世界保健機関WHOで標準とされるのは『18.5~24.9』ですから、この例では標準体型となります。

厚生労働省:e-ヘルスネットより、BMIに関する情報は こちら

 ただ、1年にわたるわたしなりの生活習慣改善策で「ちょっとはイイ感じの数値が出されたんじゃないかな?」と思い健康診断に挑んだところ、なぜか『脂質代謝』項目においておかしな数値が出てきたわけです。

 HDLコレステロール値は正常なのに、中性脂肪は基準値より大幅に少なく、逆にLDLコレステロール値は基準値より大幅に高い。はじめて見たときは「どういうことなの?」と首をかしげました。中性脂肪が減ってるのはうれしいことだけど減りすぎ。どうせならお皮膚の下についちゃった脂肪のほうを燃焼してくださいませんか? という気持ちもありつつ、じゃあなんでLDLコレステロール、世間でいうところの『悪玉コレステロール』がこんなに高い数値なんだ? ていうね?

 HDL、つまり『善玉』のほうは血管壁に溜まったコレステロールを肝臓に送る役目を担っていますが、LDLは肝臓から体全体に運び込む役割を担っています。血中にコレステロールが増えますので、使い切れない場合血管壁に『不法投棄』してしまう悪いヤツですが、増え過ぎなければ悪いヤツじゃありません。強いて言えばエネルギーを全身に行き渡らせてくれる縁の下の力持ちと言えるかも知れません……が、健康診断では『増えすぎ』という診断結果。そして『D2=要精密検査』という物騒な記載。

 わい死んでしまうん? とか冗談半分でも考えてしまうほどでしたね、はい。Cならまだ「あ、ちょっと気をつけないとな」という気にはなるけどまさかの『D2』ですよ、Dとおりこしてパワーアップしちゃったし、この判定が何を意味するのかわからない不安もありますよね。

 でもまあ、こんな経験は滅多にないことだし逆にルンルン気分で病院に通ってみよう。そんな心持ちでハンドルを握って近所のちょっぴりイイ病院で再検査の依頼をしました。本日はそんなわたしの1日をご紹介したいと思います。

要精密検査のお達し 戦々恐々と再検査を受けた結果とお医者さんのお話

 コロナ禍にある病院ですが、午前8時過ぎ時点で駐車場はどこもミッチリ詰め込まれていました。中に入ってみると玄関先にて体温測定手指の消毒イベント。さすが病院だけあって徹底しています。もちろん従業員のみなさま全員がマスク着用

 平日であっても年寄りのじっちゃんばっちゃんが多くてビックリ。とくに内科が混雑してて、日本の医療がひっ迫的なニュースを思い出すレベル。が、診察室に入ったお年寄りたちはマッハで退出する感じ。なるほど、問題になるわけだ。

 そしてわたしが送られた標榜は【糖尿内科】――え? 糖尿? わい糖尿病なん? いや、内分泌系の内科だと思っていたのでちょっとビックリでございます。糖尿と内分泌が同じ科目になっているのだろうか? 身長と体重を図って待合室で待ちぼうけいたします。

待ち受け中にあった出会い

 内科を受診するまえ、座席で待っていたところおばちゃんに話しかけられました。ああえと、あの阿佐ヶ谷姉妹のコントにある『玄関を開けたら いる人』とは違って気さくでおしゃべり好きって感じでした。少なくともアレやコレの勧誘とかじゃないっていうか病院でそんなことするヤツがいるか。

 年寄りのなかに若い男性がいることに珍しさを覚えたんですかね? 奇妙に感じながらもおばあちゃんと会話してみる。とてもゲンキなおばあちゃんで、とても糖尿病にかかっているようには見えないハツラツさ。その時、わたしが音楽に関する本を読んでいたこともあり、話が弾んでいくうちにおばあちゃんから「せがれがカラオケの全国大会で優勝したんだ!」という話を聞かされた。

 それはスゴイ! わたしも歌は好きでたまにヒトカラ行くくらいなんですけど、カラオケの全国大会に優勝するような人と一緒に行く機会なんざまったく無いですからね。そもそも独りでいくというね。

 ――さみしくなんかないからね? あ、ちなみにわたしはよく『演歌』を歌います。みなさんはどんなジャンルの歌をうたいますか?

 どうやら親族の方が民謡をやっていて、せがれさんは子どものころから慣れ親しんでいたもよう。民謡かぁ、勝手な妄想だけど民謡やってる方だれもかれも歌ウマなイメージがありますねぇ。ほか食事に気を使ってるとか病状が回復したらたらふく食べるんだとかそういう話をしつつ、看護師さんに案内されていくおばちゃんと別れを告げました。こういう滅多に訪れない場所での珍しい出会い、好きです。

尿を出し 血を吸われ 心臓の鼓動を測られる

 さて、この混雑ぶりだ。しばらく呼び出しはないだろうなぁと思いつつ、わたしは本を読みつつ待ちわびていたところ看護師さんが登場。どうやら診察の前に検尿採血心電図検査をしてほしいそうだ。案内されるままに採血の予約をし、おしっこをコップにぶちまけてからの血をチューチュー。胸にペタンと貼っつけられ心電図を測り再度内科の受け付けへ。

 そこでふと、病院の案内板に『図書室』なる表記を発見。病院の図書室となると、さぞや細やかな記載がされた専門書がたっぷりあるのではないかと考え開いているかどうか確認。受け付けさんに訪ねたところ、どうやらコロナ禍の諸事情もあり開いていないとのこと。

 チッ。

 まあ、過去に予約なしで受診した際の待たされっぷりは経験していたので、時間潰し用の本は持ち合わせておりましたわよ。ということで音楽を数学的な観点から方ている1冊の本を読み進めていました。ちなみに『小方厚』氏著作の『音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか』という本です。数学的に音階やコードなどを説明しているので、もしかしたら理系で音楽好きの方はベストマッチかもしれません。

音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)
およそ10年前に刊行されたブルーバックス屈指の人気作が、装いを新たに生まれ変わる。なぜ音楽は音をデジタル化し、ドレミ…を使うことにしたのか? そもそもドレミ…はどうやって決まったのか? なぜ特定の和音は心地よいのか? 簡単な数学で、知れば知るほどおもしろい音楽の秘密をあばく! モーツァルトからピンク・レディーまで 名曲...

精密検査の結果

 意外と早く順番が回ってきたので早速診察室へ。ちょい若めの先生が出迎えてくれて、検査結果と示し合わせて「とくに異常はない」との見解を示してくれました。ちなみにお医者さんから質問された項目は以下の通りです。

・喫煙歴
・飲酒歴
・病歴
・職業
・家族の『心筋梗塞・脳梗塞』経験の有無

 やっぱ喫煙と飲酒は大敵なのね。わたしは喫煙したことないですし、酒も今の生活習慣にしてから皆無ですからここ1~2年は飲んでいない計算になります。病歴も数年前、バレーボールの練習中にやらかしてヒラメ筋断裂、つまり外傷のみですから、いちおう先生に報告したものの関係なし。職業はおそらく職場環境や体系によってかかりやすい病気が異なるためでしょう。家族の病歴にも遺伝的な観点から同じことが言えますね。

お医者さん
お医者さん

年齢や性別によって、細かい基準値は異なるんですよ。健康診断ではそういった”差”を考慮せず統一した基準で行ってるんでしょうね。

 先生はそのような趣旨のことを話してくれました。その結果、わたしは『高い』という診断結果になったのだろうとのこと。たしかに、小柄な女性と大柄な男性で数値が同じだったとしても意味がだいぶ違いますからねぇ。納得。

 精密検査において、少なくとも『脂質代謝』に関してはどの項目も基準値内に収まっているようです。そもそもコレステロールは8割が体内で作られるもので、食品から摂取されるコレステロールは2割ほど。つまり『身体が必要としているから存在する』場合がほとんどだそうで、とくに基準値以内であれば問題ないそうです。そうか……ワイの身体はエネルギーを必要としてたんやなってしみじみ。

 お医者さんが言うには、コレステロールの値が高いと心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、これらの数値をコントロールできる薬を服用すれば防げるというエビデンスもあるとか1くらいがせいぜいとも言ってました。ただ、わたしはまだ健康的な生活をしていて、喫煙も飲酒もないのであればそこまでする必要はないと、よって薬の処方もなく再診の予約もなくて良いそうです。

 大事ないようでホッと一息ついたとともに、わたしの心の中では(なぁ~んか呆気なく終わってつまらないなぁ)という気持ちも少なからず、まあ何事もなかったということでこの話は終わりにしましょう。

 さて、脂質代謝については解決しましたが、そちらに気を取られすぎて診断が終わった後に気づいた『異常値』がふたつほどありました。ということで次はそれらをご紹介。

γ-GTP(GGT)

 γ-GTPGGTという項目が下限値より少し低かったようです。帰宅後調べてみると、なにやら『たんぱく質を分解する酵素の一種』とありました。ふだん筋トレしている身としては、まあ少ないほうが都合が良いのでは? と思いつつさらに調べてみることに。そうすると、一応分解のほか合成にも一役買っている物質だと知り満足顔になりました。

 飲酒が多い、もしくは胆道系疾患により値が上昇する。安直に考えれば胆道系疾患にかかっていないと考えることもできるのかしら? まあそれ以上は言えないとして、酒を飲んでいないことが大きいようですね。

 正式名称は『ガンマ-グルタミル・トランスペプチダーゼ(γ-Glutamyl TransPeptidase)』アミノ酸生成に欠かせない物質で、造血をはじめとした様々な役割を担っており、低すぎると場合によっては『低たんぱく』の指標にも――え? マジで? たんぱく質摂らな!!

クレアチンキナーゼ

 この値は高かったのですが高いも高いで基準値よか100以上も高かった! なんでお医者さんと話している最中に気づかなかったんだ! というレベルの不覚。急いで調べてみた。

 筋肉心筋含む)に多量に存在する酵素エネルギー代謝に重要な役割を果たし、筋肉に障害がある場合高い値になるとのこと。日常的に自重筋トレをしているので、おそらくその影響と考えられますね。急性心筋梗塞や筋ジストロフィーの可能性が関わるそうですがそれは考えたくないです。

 どうやら軽い運動でも上昇しやすく、その状態は数日間続く模様。生命のエネルギー源は『アデノシン三リン酸ATP』と言われていますが、実際はATPが分解され『アデノシン二リン酸ADP』に分解される際放出されるエネルギーが利用されています。で、クレアチンキナーゼはこの『分解』に必要な酵素と……そりゃあ重要だし運動中に増えるわけだ。いくつか参考になるサイトがありますが、とりあえず1つに絞っておきます。

厚生労働省:e-ヘルスネットより
 ・γ-GTPについては こちら
 ・クレアチンキナーゼに関連する項目は こちら

 今回はめっちゃ私事なお話になってしまいましたね。とはいえ、同じような経験をする人がこれから先いるかもしれません。自分の生活習慣と実際のデータを見比べてみて、これから先どういった改善をしていくのか、わたし自身もしっかり見極めていかなきゃなと思います。

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