ヒトとイヌの聴力比較! アナタの足音もしっかり聞き取れています
チワワのような小型犬からセント・バーナードのような超大型犬。ボルゾイのような流線型の身体にブルドッグのようながっちりした身体。ひとことで『犬』といってもその種類は多種多様です。
これらのうちたった1種類だけを取り上げて「これが犬の聴力だ!」と書くことはできません。ここでは犬種を問わず『犬』に対する科学的研究をもとに記事を書いていきます。
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犬の五感のわかりやすい解説は こちら
犬の耳はすごい!
犬の能力のなかでドコがいちばんすごい? そう聞かれたとき、犬の聴力は選択肢に入ってくるでしょう。一般的なヒトとイヌの聴力を比較してみましょう。
可聴範囲
人:16 ~ 20000ヘルツ
犬:65 ~ 60000ヘルツ以上
可聴距離(人間を”1“とした場合)
人:1
犬:4
耳介筋(耳を動かす筋肉)の数
人:3個
犬:18個以上
圧倒的犬の勝利ですね。犬の耳がぴょこぴょこ動くのは耳を動すための耳介筋が非常に多いからです。
犬はより遠く、より広い音をキャッチできるので人間が気づかないうちに騒音被害に遭っている場合があります。近くで工事している、電車が通るなどはもちろんのこと家庭で使う家電製品なども人間に聞こえない高周波を出しています。もし愛犬が落ち着かない様子でいる場合はこのような環境に注意しましょう。
犬の耳の構造 犬種による違いはあるの?
聴力に大きな差がある人間と犬の耳ですが、実は構造的に大きな違いはありません。これは人間の耳の構造ですね。人間の耳はアンテナのような集音機能を備えているので音の発生源を探知する能力に優れています。では犬の場合はどうなのでしょう?
犬の耳はある方向の音を集めるのに優れた形をしています。音の通り道(外耳道)は途中で折れ曲がっており、それから先は人間の耳のしくみとなんら変わりませんね。これは犬種が違ってもほぼ同じ形になっています。
奥行きのある形状のおかげでより音をキャッチしやすくなっており、18以上の耳介筋で耳を動かすことで音の発生源を探しているわけですね。発生源がわからない、耳慣れないような音が聞こえてきたとき、犬は首をクイっとかしげて音の発生源を探します。
YouTubeチャンネル、のんいのういの控え室:投稿動画より 音の発生源を探しているようす
聴力に関しては犬種による差が少ないとされています。レトリーバーやバセット・ハウンドのように垂れ耳の犬種でも大きな差は無いとも言われているようですね。
人間の声はどう聞こえているの?
賢いと言われるボーダー・コリーは3才児並の知能をもっているとされます。しかし言語や文脈を読む力はなく、その人が出す声の特徴(フォルマント)やパターンで聞き分けているとされます。
短い単語、たとえば「さんぽ」や「ごはん」などは理解できますが「よしよしいい子だね!」などの長い単語だと理解できません。ただ飼い主が喜んでいるようだから良いことなんだなという理解でしっぽを振ったりペロペロ舐めたりしているわけですね。
上記の理由から、犬をほめる時は「いいこ!」や「よし!」など。叱るときは「ダメ!」や「ノー!」など短くはっきりした言葉にすると良いとされています。もし、わんちゃんに新しいコマンドを教えたい場合は参考にしてみてください。
耳の良さを活かして人を助ける聴導犬
YouTubeチャンネル、NPO法人MAMIE:投稿動画より
聴力に問題を抱える方は少なくありません。国は身体障害者補助犬法で人間を助ける補助犬を訓練し、聴覚障害者のための聴導犬もたくさん誕生しています。
こういった補助犬は特殊な訓練で人間の手助けをします。もし道端で補助犬を見かけても、彼らは仕事中なのでそっと見守ってあげるようにしてください。
わんちゃんは優れた聴力をもっていますが、犬の耳は毛が密集しているので蒸れや汚れがたまりやすいです。そのまま放置しておくと外耳炎などの病気につながるおそれがあります。その他皮膚環境などによる影響も心配ですね。
さんぽ帰りに毎回濡れタオルで拭くのも手間がかかります。ブラシやコーム、そのほかをメンドウな作業一挙に担ってくれる『CHUCCCA dry spa』は皮脂や汚れをキャッチして肌疾患に繋がりにくい環境へ導いてくれます。
帰宅後のケアから消臭除菌、さらに病気や高齢などの事情でお風呂に入れないペットなどいろいろな使い方ができて便利ですね。空気清浄機では当たり前の機能となったオゾンパワーをぜひわんちゃんにも活用してあげましょう。
アナタと、アナタの“家族“の健康を祈ります。
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