クリスマスってなに? 由来や祭りの内容などをわかりやすく解説

サンタクロースに”孫娘”がいる!? 各国のクリスマス事情も解説

 クリスマスChristmasもしくはXmasは『イエス・キリストの降誕を祝う祭日』です。キリスト教圏においては12日間(翌年1月6日まで続く長い休日となります。

 実のところキリストの誕生日は聖書、福音書に記載がなく不明で、聖書学者の間で様々な議論が交わされています。ですので、日本語訳をする時は『生誕祭』のほか『降臨祭』という訳も採用されているようです。

 キリスト教圏では広く行われている祭典で、通常は教会暦のこよみに則り『12月24日の日没 25日の日没』までを指します。ただし、今日まで続くキリスト教の歴史上かなりの紆余曲折があり、国によっては翌年にクリスマスが行われることもあります。

 2000年強の歴史を誇る『キリスト教』の行事クリスマス。今回はクリスマスの概要や文化、各国のクリスマス中の過ごし方などを書いていきましょう。

クリスマスとは? 世界のクリスマス事情も解説 クリスマス”イブ”の意味、わかりますか?

 イエス・キリストの誕生日は定かではありませんが、12月25日をクリスマスと定めたのは『ローマ帝国、キリスト教教会』です。アメリカの実質的な国会図書館である『アメリカ議会図書館』公式サイト内にある資料によれば、少なくとも西暦336年までには12月25日と定めていたようです。ちなみにこの日はローマ帝国にとっての冬至でもあります。

アメリカ議会図書館:クリスマスに関しては こちら(注:英語)

クリスマスはどんな日?

 現在のクリスマスのイメージと言えば、モミの木をライトアップしたクリスマスツリーにたくさんのプレゼントが並ぶ光景でしょう。サンタクロースが子どもたちにプレゼントを運んであげるため煙突から不法侵入し、ソックスいっぱいにお菓子を詰め込む。日本においては恋人たちが甘く濃い時間を過ごすことでも有名ですね。

 日本では1月1日に『元旦』の催しがありますが、アメリカなどでは元旦に関する行事がありませんのでクリスマスと新年を同時に祝うことが多いようです。プレゼント交換などは主に新年の行事になり、これは古代ローマの習慣が根付いている影響です。

 現在のイメージにあるクリスマスは1900年代に商業化された結果始まったものですが、それまでにもこのような催しは各所であったようです。

サンタクロースってだれ?

 サンタクロースは『オランダ民話を元にした伝承』です。発祥はキリスト教に伝わる3世紀に活躍した聖人『ミラのニコラウス』で、貧しさのあまり3人の娘を身売りしなければならない家族を憐れみ、窓から金貨を投げ入れた逸話が元になっています。

 投げ入れた金貨は暖炉に掛けられていた靴下に入った話が今日のサンタクロース像に繋がったのでしょう。創作として1800年代に活躍したアメリカの神学者『クレメント・ムーア』が8頭のトナカイと、ソリに乗ったサンタクロースを描写した創作物の影響も大きいとされています。

 ちなみに、実は『公認サンタクロース試験』というサンタクロースになるための試験があります。これは『グリーンランド国際サンタクロース協会』により行われるもので、デンマークが会場になります。日本人でも『パラダイス山元』さんという方がこの資格を所持していますが、現在サンタクロースの高齢化が進んでいる事情もありますので、もし興味があるようでしたら『世界サンタクロース会議』の日に行われる試験を受けてみてはいかがでしょうか?

グリーンランド国際サンタクロース協会
  世界サンタクロース会議については こちら(注:英語)

<strong>犬物語</strong>
犬物語

子どもに「サンタクロースいるの?」と聞かれたら「日本にいるよ!」と答えてあげましょうね

各国のクリスマス事情

 通常、キリスト教圏のクリスマスは翌年12日間にわたる長期休暇になります。キリスト教を国教とする『アメリカ』では親戚家族が集まって豪華な食事会を催し、七面鳥や親戚それぞれの故郷の食べ物を撚り合わせてパーティーを楽しみます。アメリカ映画などで見る光景がほぼそのまま再現されるのですね。ほか、世界ではどのようなクリスマスを過ごすのでしょうか?

プエルトリコ

 アメリカ近くの島国プエルトリコでは、人が家々をわたり伝統音楽を歌いながら“目覚め”させる『パランダ襲撃』という催しがあります。使用する楽器に決まりはなく、大音量の音楽を流し家から家を練り歩くこの催しは1月半ばまで行われます。場合によってはメイワクにならないのでしょうか……。

メキシコほか

 アメリカ議会図書館によると、メキシコのクリスマスは12月16日にはじまるようです。国中でお祭り騒ぎがあり、メキシコ国内のある州では『法により企業から労働者へボーナスを支給する義務』を課しています。似たような法律はアルゼンチンボリビアなど複数の国に存在し、クリスマスがいかに(政治にとっても経済にとっても)重要であるかが伺えます。

アメリカ議会図書館:州法による”クリスマスボーナス”に関しては こちら(注:英語)

ドイツ

 ドイツでは子どもたちに『神の創造』の力を思い出させるため、木に火の灯ったろうそくを飾りました。それが今日の『クリスマスツリー』に繋がったとされています。

イスラエル

 クリスマスの物語はエルサレムでの出来事ですが、現在のエルサレムではキリスト教徒がほとんどいないユダヤ教徒かイスラム教徒が大多数ので、エルサレムにとってのクリスマスは『いつもの1日』です。ただしクリスマスの舞台となった『ナザレ』では、イスラエル独自の祭りといっしょに市場にたくさんのクリスマスライトが照らされ、パレードや聖地巡礼のようなイベントも行われているようです。

ロシア

 ソビエト連邦時代、クリスマスは政府によって厳しく取り締まられていたため表立って祝うことはできませんでした。現在は大々的に行う地域も出てきましたが、ロシアは『正教会』が主なキリスト教会ということもあり、クリスマスは翌年の1月7日に祝われるようです。

 ロシア独自の文化として『サンタクロースの孫娘』の存在があります。スネグーラチカ雪娘雪姫という名前で、雪で作られ命を吹き込まれた少女という設定。ロシア民謡やオペラなどさまざまな創作物に登場します。

中国

 多くの人口を誇る中国も、キリスト教徒が少ないためクリスマスは主要都市のみで行われるようです。日本と同じように若者たちが参加するイベントのような扱いですが、中国ではとくにリンゴを贈る習慣があります。中国語のクリスマスイブ平安夜の『平和』がりんご苹果の発音と似ていることが由来です。

オーストラリア

 南半球に位置するため、オーストラリアのクリスマスは夏の真っ只中にあります。つまりクリスマスにキャンプや海を楽しむわけですね。ビーチでバーベキューなどのイベントを行うのが主で、北半球で用いられる材料とは別の素材でクリスマスツリー花束を作り家を飾るようです。オーストラリアに到着したサンタクロースは、果たしてあの服装のままでプレゼントを配るのでしょうか?

世界から見た日本

 日本はキリスト教徒が少ないので、クリスマスは宗教的祝日ではなくイベントの一種として扱われますね。若いカップルがふたりきりで聖なる夜を過ごす。もはや毎年恒例となった光景ですが、クリスマスを家族と過ごす時間とする世界から見ればちょっぴりおかしな光景に思えるかもしれません。参考にしたサイトでも「日本は他とすこし違う」というような扱いをされていました

 世界にとって『日本のクリスマス』がどう認識されているかチェックしてみてください。

whychristmas?com(イギリスのクリスマス情報サイト)
  日本のクリスマスについては こちら(注:英語)

クリスマス・イブ

 キリスト教徒にとって、クリスマス・イブクリスマスの夜は特別な意味があります。もっとも広く実践されているのは『真夜中のミサ』です。敬虔なキリスト教徒は断食など慎ましく過ごすようですが、一般的に豪勢な食事がこの時間に用意され『七面鳥、パン、スープ、パイ、クリスマスケーキ』などの豪勢な料理がテーブルに並ぶ様はアメリカのホームドラマさながらの光景でしょう。

 さて、クリスマスイブはサンタクロースが最も忙しく働く日になります。クリスマスカードやプレゼントをすべての家に贈るには、上記で紹介した『whychristmas?com』によれば3億5500万キロ以上移動する必要があるのです。聖夜の激務、おつかれさまです。

 ちなみに、という話ですが、日本では明治28西暦1895年11月に、西洋のクリスマス文化を紹介した書籍『久里寿満寿』が発行されています。データによると聖母マリアとキリストについて、クリスマスの歌、サンタクロースなどの民話を紹介する内容のようですね。下記リンクより内容が確認できますので、興味がある方はぜひどうぞ。

国立国会図書館デジタルコレクション:書籍「久里寿満寿」は こちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました