YouTubeチャンネル、MLB:投稿動画より
小学生でも応用できる! 目標を明確化するマンダラチャートの使い方は?
アナタは『天才アスリート』というワードを見てだれを思い浮かべますか?
今の時代、おそらく多くの方が『大谷翔平』選手を浮かべるでしょう。彼はピッチャーとバッターの二刀流に挑戦し、ここ数年圧巻の成績を残し続けています。連日テレビ中継される彼の活躍を見て、多くの日本人が「大谷選手は天才だ」と言ったと思います。
ですが彼は決して天才ではありません。
勘違いしないでください。これは決して悪口ではなく、彼は天才ではなく努力を積み重ねて今の活躍に至ったということです。逆に、わたしは彼の努力を無視して「彼は天才だから」で済ませるほうが無礼なんじゃないかなと思います。
彼は高校入学時、身長189センチと規格外でしたが、体重はなんと66キロとスポーツ選手としては痩せすぎなんじゃないか? と思えるような体格でした。しかし、そこからあるテクニックを活用して、彼は今のようにタフで力強い身体を手に入れることができたのです。
今回は、大谷翔平選手が活用したマンダラチャートについてわかりやすく解説していきます。
天才になるためのテクニック! マンダラチャートの使い方や応用のしかた
天才を広辞苑で調べると『生まれつき備わった才能』とあります。これ、つまりだれもが天才である可能性があるということです。
何も練習してないのに絵がうまい、歌がうまい、運動神経がいい、速く走れる、テストで良い成績を残せる、身長体重が平均と離れている――広辞苑の定義に当てはめると、これらはすべて天才と呼ばれるようです。
クラスにひとりくらいはいましたよね?
アナタにもこういった才能がありませんか? 学校や社会生活では見えないような優れた点だって天才です。初めて来た場所で地図がなくても目的地にたどり着けるとか、同時にみっつくらいのことを同時にできるとか――たとえを挙げたらキリがありません。
遺伝子的な才能はスタートラインでしかありません。こういった才能を伸ばしていくのは本人次第です。プロスポーツ選手や第一線で活躍するアスリートはそういった努力を積み重ねてきた方たちで、テレビの向こうがわで出来上がった部分だけを見ただけの人が「天才だなぁ」とつぶやくのです。
脳の能力を伸ばす
生まれた時の脳はまっさらな状態です。つまり、人間だれしも始まりはゼロなのです。
ただし、脳は生まれた瞬間から神経細胞同士が繋がりはじめ、それらのネットワークに電気信号が通ることで赤ちゃんはどんどん学習していきます。このとき何をどう学ぶかで才能が決まってくるのかもしれませんね。
一時期幼児期からの教育が流行しましたが、それはこの脳の発達を利用してのことです。
遺伝子的な意味での才能は確かにあるでしょう。ただし、人は学習して自分自身の才能を伸ばすか、新たに生み出していきます。大谷翔平選手も自分のもつ能力を、想像を絶する努力で大きく伸ばしていったのですね。
では、大谷選手がした努力とはいったいなんなのでしょうか?
科学技術振興機構(JST)
乳幼児と脳のネットワークに関しては こちら
イチロー選手が毎日積み重ねた練習
YouTubeチャンネル、MLBaseball Cards And Clips:投稿動画より
プロ野球の世界で活躍する選手たちは、わたしたちが想像するよりもたくさんの努力をしています。
プロ野球界で天才と呼ばれる選手の中に『イチロー(鈴木 一朗)』氏がいますね。プロ野球リーグ界最多安打を記録し将来MLB殿堂入り確実と言われる天才ですが、彼は小学生のころから毎日父親と練野球の習に明け暮れていました。
文字通り毎日です。通常の練習を終えたらグラウンドでさらに練習。バッティングセンターにも毎日通い相当数の練習量をこなしていました。そのストイックさは高校、プロに進んでも変わりなく、彼は今でも現役アスリートのような体つきでバットを振り込んでいます。
ここまでの積み重ねをした選手を、ただ『天才』という一言で片付けて良いのでしょうか?
天才と呼ばれるには理由があります。そしてこの例にもれないのが令和の天才『大谷翔平』選手です。彼もまた小学生のころから毎日夜遅くまでの練習量。父親がリトルリーグの監督を務めていたこともあり練習内容も密でした。
小学、中学と全国大会に出場する実績を残した大谷選手。しかし、彼は高校生になりあるひとつの問題に直面します。彼は身長こそ189センチと異次元でしたが、その体重は66キロと現在の姿から想像できないほどシュッとした体格だったのです。
大リーガー イチローの少年時代大谷選手が使った”マンダラチャート”のわかりやすい解説
大谷選手は当時あこがれていた『菊池雄星』選手の母校である花巻東高等学校へ進学しました。ただし彼の体重は66キロ。このウェイトでピッチャーは難しいと、当時の監督ははじめ野手として育成していきます。
ピッチャーとして活躍するためにウェイトを上げ、それだけでなく甲子園で活躍できるレベルになりたい。いや、それだけでなくプロの世界で活躍できる選手に――そう考えた彼は『自分が強くなるために何が必要か?』を考え、それらをあるテクニックを通して目標設定していきました。
それが『マンダラチャート』と呼ばれるものです。以下の画像をごらんください。
マンダラ(曼荼羅)はチベット密教の用語で仏尊が集会してる様を描いた図のことを指します。曼荼羅模様なんて言いますよね。日本語では『目標達成シート』とも呼ばれます。
9×9ある枠のうち、まずは中央の枠に着目しましょう。中心に『最終的な目標』を記入し、その周辺8枠に『その目標を達成するために何をすればいいか?』を記入します。
そうしたら、8方にある対応した色に同じキーワードを記入し、さらに『その目標を達成するために何をすればいいか?』を記入していきます。
・最終的な大目標を中央に書く
・大目標を達成するための8要素を周囲に書く
・8要素を達成するための8要素をさらに周囲に書いていく
という手順ですね。よくイメージできないって方のために高校時代の大谷翔平選手の例を紹介しましょう。
高校入学時から、彼はプロ野球8球団からの指名を目指すほど高い目標を掲げていたのですね。
継続できるレベル設定をしよう
ただ目標を決定するだけではなんの意味もありません。書くだけ書いて「あースッキリした」では元も子もないので、きちんと『目標に沿った行動をとる』ことが大切になります。
「9×9の目標設定なんて多すぎる!」と思う人もいるかもしれません。そんな方はここまで細かい目標設定をせず、まずは簡略化した方法から試してみてはいかがでしょう?
たとえば『1×3×3』の目標を考えてみましょう。
・体重10キロ痩せる!
→ 食事
→ ムダな間食をしない
→ 1日1500kcalまで
→ タンパク質を多めに摂る
→ 運動
→ 1日30分のウォーキング
→ 1駅分徒歩で通勤通学する
→ 朝ラジオ体操をする
→ 生活
→ 1日の睡眠時間8時間確保
→ ON-OFFの切り替えをハッキリする
→ 読書の時間をつくる
たったこれだけでも絶大な効果を発揮するテクニックになります。以下の画像を自由に使い『アナタだけのマンダラチャート』をクリエイトしてみてください。
不可能を可能にする 大谷翔平120の思考大谷選手は生まれつき剛速球を投げられたワケでも、ホームランを量産できたわけでもありません。彼のように天才と呼ばれる人たちは『継続した努力の積み重ね』によって実力を身につけているのですね。
大谷選手がどんな努力をしてきたか知らず「彼は天才だから……」ですませて良いのでしょうか? ちょっともったいなくはないですか?
人はだれしも『凡人』です。ただし、努力すれば人はだれしも『天才』になれるのです。天才をつくる要素はなにか? マンダラチャートはそのヒントを与えてくれるかもしれません。もし、アナタに大きな目標があるなら上記画像を好きに使ってけっこうですので、どうぞアナタ自身の目標達成にご活用ください。
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