太陽系の惑星を一挙紹介!! アナタが好きな惑星はどれですか?

“水金地火木土天海”それぞれの個性にせまる 太陽系惑星の特徴も紹介

 太陽が誕生するには、周辺のガスやチリがある程度集まって『核融合反応』を起こさせる必要があります。太陽系もまずは周囲のガスやチリが密集して原始太陽ができ、その重力によって周囲が巻き込まれ衝突、融合をくりかえしたくさんの惑星が誕生しました。

 太陽系に近い『水星金星地球火星』は地球型惑星と呼ばれ、主に岩石を主成分としています。火星と木星の間には小惑星帯があり、その外側にあるのが『木星土星』といった木星型惑星です。岩石の核はありますが、そのほとんどをガスで構成された巨大惑星です。さらに太陽から遠のいていくと『天王星海王星』といった天王星惑星があります。太陽の熱が届かないため、表面はガスであるものの内部はほぼで構成されています。一覧にしてまとめてみましょう。

・地球型惑星(岩石惑星)
  岩石を主成分とする小さい惑星
  太陽風によりガスやチリのほとんどが飛ばされている
  水星金星地球火星が該当
・木星型惑星(巨大ガス惑星)
  ガスを主成分とする巨大な惑星
  太陽風で飛ばされたガス、太陽系形成時のガスを取り込み巨大化
  木星土星が該当
・天王星型惑星(巨大氷惑星)
  メタンを主成分とする巨大な惑星
  恒星(太陽)のエネルギーが届かないため、水は冷えて氷になる
  天王星海王星が該当

 これら太陽系の惑星たちの基本データなどは『渡部潤一』氏監修『講談社の動く図鑑MOVE 宇宙』により詳しく記されています。フルカラーの図鑑のみならず73分にも渡る解説つきDVDが付録でありますので、子どものみならず大人の方も楽しんで学習することができます。

宇宙 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)
太陽系から宇宙の大規模構造まで。ビッグバンをはじめとする、宇宙のはじまりから、ブラックホールや超新星爆発など星の終焉まで、あらゆる宇宙の現象をわかりやすく解説。 最新のデータや写真はもちろんのこと、宇宙イラストの第一人者、池下章裕氏によるダイナミックな描き下ろしイラストも多数掲載。宇宙の最新のすがたに迫ります。 大人気...

惑星の定義

 何を条件として『惑星』とするのかは、国際学術会議ISCの下部組織である『国際天文学連合IAU』によって定義されています。その定義は――

① 基準となる恒星を周回している
重力平衡形状ほぼ球状)を保っている
③ 自身の軌道近くから他の天体を排除している

 『②』は『その星の重力と内部圧力が釣り合った関係にある』状態を指します。惑星は自身の重力により内向きの力が働きますが、惑星内部では核の運動など様々なエネルギー生産が行われ外向きの力も働いています。惑星はこれが釣り合った状態でなければ形を保てないので、これらが良いバランスで保たれていることを重力平衡状態と呼ぶわけです。つまり惑星が自然に壊れる心配がないというわけですね。

 太陽系の場合、太陽を周回し、自身の重力によってほぼ球状を保っており、なおかつ他の星が自分の周回軌道にいないことで惑星と認定されます。この定義をクリアしているのが『水星金星地球火星木星土星天王星海王星』の8つです。

 この議論は2006年にされ、残念ながらそれまで惑星として認定されていた『冥王星』は準惑星に格下げとなってしまいました。それはそれとして、現在惑星認定を受けている8つの惑星について、基本データや現在知られている情報、わたしなりの見解を交えて紹介していきましょう。

 なお、以下に紹介する基本データは『講談社の動く図鑑MOVE 宇宙』のほか『国立科学博物館公式ホームページ宇宙の質問箱』からも参照しています。

国立科学博物館、宇宙の質問箱:トップページは こちら
国際天文学連合(IAU):トップページは こちら(英語)

水星

基本データ
 直径  :4880km
 質量  :3.301×10(^23)km
 自転周期:58.65日
 公転周期:87.9285日
 太陽距離:平均 5791万km

 太陽系第1惑星。水の星と書くもののその表面温度は日中430度に達する灼熱地獄。かと思えば夜は一転しマイナス160度にまで下がるというジェットコースター。さすがに600度の温度差を体感できるアトラクションは地球のどこを探しても存在しないでしょう。大気は太陽風によってすべて吹き飛ばされ、隕石は燃え尽きることなくダイレクトアタック! あちこちにクレーターがある姿は“月”にもどこか似ているようです。

 ちなみに、こんな水星ですがはちゃんと存在しているようです。有名な探査機『メッセンジャー』の観測で、北極と南極には水の氷が大量に存在することがわかりました。太陽の光が届かない極地だからこそ存在できる奇跡。まさに水星の面目躍如ですね!

金星

基本データ
 直径  :1万2104km
 質量  :4.867×10(^24)km
 自転周期:243.02日
 公転周期:224.548日
 太陽距離:平均 1億820万km

 太陽系でいちばん明るく見えるという特徴がある金星は、惑星全体を常に覆っている分厚い雲によって光の78%を反射しています。地球に近い作りをしているものの、残念ながらハビタブルゾーン地場などに恵まれなかったことにより、金星は秒速100メートルの暴風『スーパーローテーション』が吹き荒れる生命の存在しない世界となってしまいました。

 大気構成も、金星は96%が二酸化炭素で構成されております。有名な温室効果ガスというやつですね。地球温暖化が叫ばれる昨今ですが、金星の場合はこれ他にも要素はありますがによって内部気温は太陽系最強の最大460度に達します。地球もこうならないよう気をつけなければいけませんね。

地球

基本データ
 直径  :1万2756.274km
 質量  :5.972×10(^24)km
 自転周期:23時間56分4秒
 公転周期:365.26日
 太陽距離:平均 1億4960万km(=1天文単位

 運良く恒星から程よい距離にあり、充分な量の大気や液体の水が存在するなど『ハビタブルゾーン』と呼ばれる範囲内に誕生したわたしたちの故郷です。地場によって太陽風から大気や地表が守られ、ほどよい温度酸素、そして液体の水に育まれたこの地球は、その表面に様々な生命を宿す星となりました。地球をここで語るにはあまりにも判明している情報が多いので、地球に関してはいつか個別に記事を作りたいですね。ここでは地球の地場について軽く触れてみましょうか。

 地球は大きな磁石のようなものです。中心核にある鉄は、中央に個体、外側を液体の鉄(少量のニッケル)で構成され、外核が流動することによって強力な電気が発生し、それに伴い磁場が発生します。南極と北極から磁力線が伸びているので、オーロラなどは極地によく発生するのが特徴ですね。ちなみに、北海道でも運が良ければ見られるようですよ! 1年を通してオーロラを見たい! という方はオーロラをテーマにしたカレンダーがオススメです。

写真工房 「オーロラの彼方へ」2022年 カレンダー 壁掛け 風景
漆黒の夜空に揺れる、色鮮やかなグラデーションのカーテン。 突如、全天に光が広がるブレイクアップ。 人々を惹きつけてやまないオーロラの魅力を存分に味わうことができるカレンダーです。 ------------------------------------------------------- 【QUOカード プレゼントキ...

 ただ、地球の外核を構成する金属の流れによって磁場が変化するので、実はこれまでの歴史上磁場は何度か逆転したことがあります。場合によっては4つの流れがあったり、そもそも磁場がなくなる瞬間があったり……もし地球の磁場がなくなってしまったら、地球は、そして人類はどうなってしまうのでしょうか?

火星

基本データ
 直径  :6792km
 質量  :6.414×10(^23)km
 自転周期:24時間37分
 公転周期:687日
 太陽距離:平均 2億2794万km

 夜空を見上げると赤く輝く星がありますが、それこそがこの”火星“ですね。赤く見えるのは火星表面にある『酸化鉄』が原因。地球と似ていると言われるだけあって、数十億年前には水や海があった可能性が指摘されていますが、残念ながら火星の磁場は地球のそれほど強いものではなく、表面の大気は太陽風にほとんど剥ぎ取られてしまいました

 地球と比べると半分くらいの大きさですが、その地理はとってもダイナミックで、深さ7キロメートルの渓谷2万5000メートルの山なども存在します。寒暖差があり自然現象が豊富。液体の水も発見されたりと「もう生命がいるのでは?」と思わせるようなワクワク感がたまりませんね!

 事実として2018年、探査機『キュリオシティ』は火星の堆積岩から有機物を発見しました。生命そのものではありませんが、生命が存在するための条件をどんどんクリアしているこの火星。生命の探求はまだまだ続きそうです。将来的に、人類が火星に移住する未来があったりするのでしょうか?

木星

基本データ
 直径  :14万2984km
 質量  :1.898×10(^27)km

 自転周期:9時間56分
 公転周期:11.9年
 太陽距離:平均 7億7830万km

 太陽系最大の惑星として君臨する木星は、太陽と同じ水素ガスによって構成されていますが、質量が1000分の1しかないことから太陽の惑星として落ち着きました。あと80倍ほど大きければ太陽との連星になっていたそうですが、その場合地球の誕生は叶わなかったと思うのでそれはそれでホッとひと息ですね。

 中心核こそ岩石ですが、構成の89%はすべて水素です。ほかもほとんどヘリウムで、この大きさに関わらず1日10時間以下で1周というすさまじいスピードで自転しています。この影響から木星はすこしつぶれた球形になっているのですね。

 木星と言えばかならず話題にあがる『大赤斑』は、まさかの地球が2つまるまる入ってしまうような大きさで、300年以上も前にはじめて発見された木星の台風です。高速で自転する影響で大気は乱れに乱れまくり、あのような縞模様がたくさん作られたのですね。

 実は、木星にも土星のような”“が存在します。土星よりも薄いものですが、そこにはいくつかの衛星も発見されています。木星の衛星として有名なのはガリレオ衛星と呼ばれる『エウロパガニメデカリストイオ』の4つですが、観測の結果現在では79個も衛星が見つかっています。

 ガリレオ衛星のエウロパは表面がで覆われ、内部は地球のようにがあり、さらに海底火山の噴火によって熱水も発生すると考えられています。探査機を飛ばすにはかなり壁が高いですが、いずれエウロパにも生命の可能性が示唆されるかもしれませんね。

土星

基本データ
 直径  :12万536km
 質量  :5.683×10(^26)km
 自転周期:10時間40分
 公転周期:29.5年
 太陽距離:平均 14億2940万km

 地球からそれなりの倍率の望遠鏡でも観測できるは、もはや土星の代名詞と言っても良いでしょう。みなさんが想像するこの環ですが、思っている以上に歪な形をしており高低差があります。木星よりさらに軽い惑星であり、内容の96%が水素でできています。木星と同じように自転が速く、やはりすこしつぶれた球形をしています。

 土星の北極には、雲によって作られたナゾの6角形の模様が2つ見つかっています。地球がふたつスッポリ入る大きさで秒速100メートル以上の暴風まで吹き荒れる世界。なぜこのような形ができたのか専門家の間でも議論が繰り広げられるところで、土星の衛星に着陸成功した昨今でも、まだまだわからないことがたくさんある天体です。

 土星の衛星はたいへんバラエティーに富むようです。窒素の大気が地上880キロメートルの高さまで広がるタイタン。表面が氷に覆われているエンケラドス。表面の半分が真っ白で、もう半分が真っ黒というイアペトゥス。衛星のほとんどが環の外側に存在するようですね。

天王星

基本データ
 直径  :5万1118キロメートル
 質量  :8.686×10(^25)km
 自転周期:17時間14分
 公転周期:84年
 太陽距離:平均 28億7503万km

 全体が青みがかっている天王星は、自転軸が横倒しになって転がるように太陽の周りを周回しています。実は天王星にもが確認されているのですが、これも横倒しになって転がるように天王星の周囲に存在します。学説としては天王星誕生も間もないころに他の天体と衝突して、環ごと傾くようになってしまったのではというのが有力です。とはいえ、実際に観測できない以上これは永遠のナゾかもしれません。60度も傾いているナゾを、将来天文学者になって確かめてみませんか?

 木星や土星と比べてもとんでもない距離にある星ですので、残念ながら研究はほとんど進んでいません。ただ、おおよそ中心は岩石の核があり、アンモニアメタンが混じり合ったマントルと、ヘリウムメタンを含む水素ガスによって構成されているということはわかってきました。これらの構成が、天王星をあそこまで青く見せる原因となっているのです。

海王星

基本データ
 直径  :4億9528キロメートル
 質量  :1.02413×10(^26)km
 自転周期:16時間6分
 公転周期:165年
 太陽距離:平均 45億440万km

 海王星もまた、巨大な氷とガスでできている天体です。天王星と同じくメタンを主要な成分としており、メタンは赤い光を吸収するので青く輝き、他の巨大惑星と同じくの存在も確認されています。太陽系で最も遠い惑星は太陽のエネルギーも届かず、表面はおよそマイナス220度の極寒。さらに木星と似た面白い現象があり、強風によって海王星版の台風である大黒斑が確認されました。その風速はなんと最大時速2400キロメートル

 そして最大の特徴は直径2700キロメートルほどある最大級の衛星トリトンの存在でしょう。トリトンは火山活動があると考えられており、こちらの衛星もまたナゾが多い存在です。天王星と海王星に関しては今後の研究が楽しみな惑星でもありますね!

ほかにも……

 2006年に準惑星となった冥王星の存在や、太陽の重力下にある様々な小惑星。それらをまとめて太陽系外縁天体なんて呼んだりしますが、ここで紹介した惑星以外にも太陽系には様々な天体がひしめく世界です。新たな惑星が発見される可能性も充分にありますね。

 地球は奇跡によって誕生した。宇宙のしくみ、太陽系の成り立ちを学ぶとそのような思いがふつふつと湧いてきます。みなさんも、この星に生まれた奇跡をかみしめて、夜空に思いを馳せてみてはいかがでしょう?

“ToDo”チャレンジ

夜空を見上げてみよう
  見上げた星のなかに地球と同じ生命が存在する星があるかもしれません
②太陽メガネで太陽を見てみよう
  裸眼は禁物黒点など太陽の姿を観測してみよう
プラネタリウムに行ってみよう
  天文学のありとあらゆる好奇心が詰まっています

コメント

タイトルとURLをコピーしました