【入門用】野球の特殊ルール”インフィールドフライ”についてわかりやすく解説【野球のルール】

インフィールドフライとは? 条件や実際の動画 審判のジェスチャーなど幅広く解説

 2020年版の公認野球規則から要約すれば、インフィールドフライは『飛球を放った打者が自動的にアウトになる』というルールで、以下の条件で適用されます。

0,1アウト
② ランナー1-2塁もしくは満塁
③ 打者が打った飛球(ライナー、バントを除く)が、

  内野手が普通の守備行為をすれば捕球できると

 以下の条件が整ったとき『審判がインフィールド・フライを宣告した場合有効』になります。ぱっと見た限りでは、ずいぶんと攻撃側に不利なルールにも見えますね。

 実際の試合でもたまに見られるプレーであり、わたし自身も野球少年だったため幾度か経験しましたが、正直な話プレーヤーたちも完全に理解している人のほうが少ないのではないかなと思います。野球をはじめたばかりの少年少女にとって、覚えるべきルールのなかでも『最初の関門』と言えるでしょう。今回はこの野球における特殊ルール『インフィールドフライ』についてわかりやすく解説していきたいと思います。

野球の特殊ルール インフィールドフライ についてわかりやすく解説

 解説を始める前に、そもそもなぜインフィールドフライなんていうややこしいルールがあるんだ? という疑問について答えたほうが後々の深い理解に繋がると思います。野球にはこのほかにも『故意落球』など特殊なルールがありますが、それらに関するルールはすべて、1回で2つのアウトを得る『ダブルプレーを防ぐ』という、攻守ともに公平なスポーツを目指した上であるものです。以下の動画をご覧ください。

YouTubeチャンネル:ドラゴンズマニア、投稿動画より

 もしこれが普通のプレイとして認められたら、ランナー1塁=攻撃側に対しとても不利な条件になります。もしこれが故意でないと選手側が主張しても、審判の判断で故意として判断される場合もあるということですね。

 インフィールドフライを考える場合、あえて落球、もしくは捕球せずワンバウンドさせることでトリプルスプレーまで狙われてしまいます。必死にためてきたランナーがノーアウトの状態から一気に3アウトチェンジへ――実は、インフィールドフライをはじめとした特殊ルールはこういった攻撃側の不利を払拭させるための特殊なルールなのです。

 では、改めてインフィールドフライのルールをおさらいしましょう。冒頭の記述で野球経験者などは理解できると思いますが、野球を観戦する人だったり、野球を最近始めたばかりの人には難しいかなと思います。これらの条件についてわかりやすくまとめると以下のようになります。

0アウト、もしくは1アウト
  ――ダブルプレーを奪える条件にある
・ランナーが1・2塁に存在する

  ――フライが上がった時進みづらい状態になる
・バッターが内野に飛球(フライ)を打つ

  ――故意落球が可能

 ランナーが詰まっておりフォースの状態ダブルプレーが狙え、フライはノーバウンドで捕球された際もといた塁に戻らなければならないルールリタッチの義務があるのでランナーは先へ進むことができません。守備側からすれば『わざと落球すれば、1度に3つのアウトが奪えるチャンス』です。これはさすがに公平さに欠けますよね?

 問題のなるのは条件③の『バッターが内野にフライを打つ』です。野球のルール上内野とは『各ベースで囲った内側の空間』なのですが、実際の内野手はその外側を守備することが多いですし、これではルールを適用する範囲が狭すぎます。インフィールドフライが実際に適用されるのは『審判がインフィールド・フライを宣言した時』です。

 条件③の解釈はその試合を担当する各審判に委ねられ、だれか1人でも「インフィールド・フライ!」と宣告すればルールが適用されることになっているのです。

その他の条件

 インフィールドフライには注意すべき要素があります。動画で実際に『バント失敗によるトリプルプレー』が成立したシーンを紹介しています。

・適用するかどうかは審判の判断
ライナーバントは適用しない
・インフィールドフライはタイムがかからない

YouTubeチャンネル:Pega06、投稿動画より

 ライナーは低い弾道で進む打球。バントは内野を転がるように意図したバッティング方法ですね。これらは細かい定義がルールブック内に記載されていますが、インフィールドフライの最も重要なところは先程も書いたとおり『審判の判断に委ねられる』というところでしょう。いくら条件をクリアしていたとしても、もしくは微妙なラインだったとしても、審判がインフィールドフライを示すジェスチャーをすればインフィールドフライですし、なにもしなければ普通のプレイとなります。ジェスチャーについては後々解説します。

 打者に投球が当たる『デッドボール』など、一部のプレーはルールによって試合が止まるボールデッド場合があります。しかしインフィールドフライは、審判が宣言した後もプレイ中のままです。これがインフィールドフライのややこしさにさらに拍車をかけることになるのですが、それは動画を交えて解説しましょう。

インフィールドフライによって得られる結果

 審判によってインフィールドフライが宣告された時、バッターはルール上『自動的にアウト』状態になります。ですので、ランナーは進まなければならないフォースの状態から開放され、その塁にとどまったままでも安全が保証されるようになります。つまり、故意落球などをしてもダメージが無くなるのですね。

 ただし、ここでひとつ面白いことが起こります。インフィールドフライはタイムがかかりませんので、ランナーはどんどん先の塁を狙って走っても良いことになるのです。もちろん普通のフライですから、通常は『リタッチの義務』という、フライを捕球されたら元の塁に戻らなければならない義務があるのでそんなことできません。ただし、たとえば「守備が必ずエラーする!」という思いで爆走し、しかも守備にエラーが出た場合、ランナーはフリーで先の塁まで進むことができるのです

 ひとつ有名な例を紹介しましょう。インフィールドフライではタイムがかかりませんので、攻撃側は次の塁を狙う権利が与えられます。動画ではランナーがベースを離れている様子が確認でき、これは『次の塁を狙う権利を行使中』という解釈もできますね。審判としてはランナーが塁を離れているのでタイムを宣言することはしません。守備側はタイムを要求し、タイムがかけられたと勘違いした結果サードランナーが生還を果たしました。本人たちにとっては辛い経験でしょうが、これはルールを知っている側が1枚上手だったと解釈するべきなのでしょう。

YouTubeチャンネル:egcnmnge、投稿動画より

 ただし、飛び出している途中守備側に接触すると『守備妨害』をとられますので、自身の安全を確保するためにもきちんと塁に戻るようにしましょう。以下、インフィールドフライにおけるポイントを解説してきます。

宣言した打球がファールだった場合

 内野に高く上がった打球は、場合によっては風に煽られるなどしてファールゾーンへ流れていく場合があります。審判はこういった場合『インフィールドフライ・イフ・フェア』と宣告します。正確には、インフィールドフライのジェスチャーをした時点で同じ扱いになるのですが、これは『フェアだった場合インフィールドフライが適用されるよ』という宣言です。

 つまり、フェアの場合バッターアウトファールの場合はファールとして、バッターは打ち直しになるわけですね。こういったルールは長く野球を続けていれば理解できますが、自分が未経験なのに子どもが「野球やりたい!」と野球を始めた時困惑してしまうこともあるでしょう。子どもからルールについて相談された時のためにも、ぜひこれらの知識をおさえておきたいですね。

外野手も参加可能

 たとえ外野手が内野を守備していたとしても、審判はそれらを内野手として見ます。以下の動画はインフィールドフライとは関係ありませんが、もしインフィールドフライが想定された場合、内野を守る外野手が捕球してもインフィールドフライは有効になりますので、この場合は内野手が5人いるということになりますね。

YouTube:たどころけいた、投稿動画より

 ただし、動画のように外野をへらすことはとんでもないリスキーな行為ですので通常はやりません。どの範囲までを『内野手が普通の守備行為をすれば捕球できる』と判断するかは審判の裁量ですが、打球の高さなどを考慮した上で外野が芝の球場の場合、だいたい芝と土の境目をひとつの目安としても良いでしょう。

審判のジェスチャーがすべて

 インフィールドフライが宣告される時、審判は空を指差すジェスチャーをします。声で宣言する必要はなく、また審判であれば誰が行っても有効になります。ですから、4人中1人しか空を指さしていなくても、その時点でインフィールドフライは有効になります。

 逆に言えば、審判が誰一人として空を指ささなければインフィールドフライにはならないということ。これによって生まれたプレーについて、攻撃側守備側ともにアピール権は持ち合わせておらず、野球にはそもそも講義する権利がありません。野球においては『審判がルール』なのです。

 また、審判は頻繁に他の審判とサインによるコミュニケーションを図っています。インフィールドフライがある状況においても、胸に手を当てて各審判にアイコンタクトをとるサインがあり、試合中はこういった審判の挙動にも注目してみると面白いですね。

YouTubeチャンネル:オリ鉄チャンネル / 野球系動画、投稿動画

本日の”ToDo”

①野球のルールを調べてみよう
  野球を知れば見る楽しみがさらに増えます
②野球に触れてみよう
  近くのバッティングセンターなどいかがですか?
③野球をやってみよう
  地元の草野球チームを探してみましょう

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