【犬】この”撫でかた”をすると犬から嫌われます【わかりやすい解説】

YouTubeチャンネル、Charlie The Beagle:投稿動画

犬の正しい撫でかたは? 撫でる前のアプローチまでわかりやすく解説

 犬はあごの下から首にかけて撫でると喜びます。しかし必ずすべての犬が喜ぶわけでもなく、ムリにさわってほしくない時撫でようとすると怒られてしまうこともあります。

 ここでは一般的な『犬が撫でられてよろこぶ場所』をわかりやすく紹介していきますが、前提として犬のきもちを尊重することを忘れないでください。

 アナタが野球好きだったとして、24時間365日野球漬けがいいというワケではありませんよね? ――それと同じで、わんちゃんだって撫でられたいときに撫でられてこそうれしいのです。

 犬がよろこぶ撫でかたをマスターして、犬に好かれる飼い主になりましょう!

  トム・ジャクソン 世界の飼い犬と野生犬

犬に好かれる”撫で作法”を1からわかりやすく解説

YouTubeチャンネル、那須どうぶつ王国:投稿動画

 アナタといっしょに暮らすわんちゃん、さんぽ中に出くわしたわんちゃん、動物園などわんちゃんと触れ合える場所でどう撫でればいいのでしょう?

 前提として犬がイヤがってる時は撫でないようにしましょう。撫でられるのが好きな犬でも24時間365日撫でられたい犬なんていません。でもかわいいわんちゃんたちと触れ合いたいですよね。

 動物園などの触れ合いコーナーではたらく犬たちは、飼育員さんによって定期的に休憩をとったり、人とお付き合いできるよう訓練されていますので積極的に触れ合ってみましょう。

触れ合うまでのアプローチ

 わんちゃんと挨拶したい時、どのような事に気をつければイイのでしょう?

飼い主さんとなかよくしよう
さり気なく距離を縮めよう
手の甲を犬の近くに添えよう
受け入れてくれたらなでなでしよう

 まずはなんといっても『』ですよね。飼い主さんからしたらいきなり見ず知らずの人が寄ってきたら警戒します。犬だって警戒します。

 まずは「こんにちは。かわいいわんちゃんですね!」と人間同士のあいさつからはじめましょう。そうすることで飼い主さんは「犬好きかな?」とわかりますし、犬も飼い主と仲良さそうに話すアナタを見て警戒心をある程度緩めてくれます。

 『』に関して、犬に正面から走り寄るのは厳禁です

 アナタは自分より何倍も大きなクマが猛烈な勢いで突っ込んできたらどう思いますか? はじめてのわんちゃんと出会った時は横向きでさり気なく距離を縮めるのが正解です。

 飼い主さんの方向へ歩み寄れば自然と犬との距離も縮まります。カーブを描くようにさり気なく距離を縮めていきましょう。

 「わんちゃんを撫でてもいいですか?」と飼い主さんに断りを入れたら『』をしましょう。鼻先近くにさり気なく添えて、わんちゃんに自分の臭いを嗅がせます。

 犬にとって、互いの臭いを嗅ぎ合うのはとても良い挨拶になります。人がやるときはおしりの穴ではなく手の甲を差し出しましょう。

 挨拶が済んだらゆっくり、やさしく撫でてあげましょう。撫でるのは犬がこころを許してくれた証拠です。飼い主さんとわんちゃんに感謝を伝えながらなでなでしてあげてください。

アナタは”ナゾの二足歩行の生き物”です

 犬にとって、アナタは突然現れたナニカです。飼い主と似た身体をしても、ワンちゃんにとっては他人でしかありません。

 犬にこころを許してもらうには、一定時間犬の視界に入って「イジメてくるようなヤツじゃなさそうだ」と思ってもらえることが重要です。人懐っこい子、警戒心が強い子など千差万別なので、アナタが犬に寄り添って、やさしい気持ちでアプローチしましょう。

 最も重要なコツは『飼い主となかよくなること』です。飼い主と仲良しの姿を見てると、犬視点でも「こいつイイヤツ?」と思ってくれるようになりますよ。

おすすめの”撫でスポット”は?

YouTubeチャンネル、ドッグトレーナーゆき:投稿動画より

 わんちゃんが喜ぶ撫でポイントはどこでしょう?

・あごの下から首にかけて
・背中全体

 手の甲をクンクンさせたあと、その流れで顎の下に手を伸ばして撫でてみましょう。あごの下は緊張を和らげるツボがあるとされます。

 撫でる際は以下の点を心がけましょう。

手のひら指のはを使う
・柔らかく長いストロークを心がける
毛並みに沿ってなでる

 撫でる速さや激しさによってわんちゃんが興奮してしまうことがあります。楽しんでいい場面なら良いのですが、静かな場所ではゆっくり撫でるようにしてください。

 逆に撫でるのは逆撫でといって不快感を与える原因になります。逆撫ではペットの皮膚病やノミ・ダニを発見する時に役立つのですが、こういった事情がない限り逆撫ではひかえたほうが無難でしょう。

 はじめて出会うわんちゃんにおすすめの撫でスポットは『背中』です。あごの下、首、肩といって最後に背中へ手を回すのがベスト。首元からしっぽの付け根にかけてゆったり撫でると喜ばれます。

 とくにしっぽの付け根部分は筋肉が凝っていたり、神経が集中しているので撫でるだけでなくマッサージをしても喜ばれます。わんちゃんの気持ちに合わせて撫でてあげたいですね。では逆に撫でちゃダメな場所はどこでしょう?

コレをやると犬に嫌われます

 上からアタマめがけて撫でるようなことはしないでください。

 ためしに手のひらをバッと広げて、自分の目に向けて近づけていってください――ちょっと怖くなりませんでしたか? それが見ず知らずの、しかも自分より数倍も大きな生き物にやられたらどんな気持ちになるでしょう?

 撫でる時は下からが鉄則です。上記で解説したように、自分の臭いをチェックさせた後自然な流れでなでなでしましょう。

 撫でようとしたら犬が吠えた! こわい! ――っと言う人は、もしかしたら撫で方や犬へのアプローチ方法に問題がある可能性があります。この他、わんちゃんと触れ合う時は以下の点に注意しましょう。

・必要以上に目を合わせない
  威嚇と受け止められます
大きな声を出さない
  耳が敏感な犬に悪影響です
抱きつかない
  捕獲されたと思われます
しつこくしない
  犬のきもちに寄り添いましょう

撫でちゃイヤ! なとこ

 撫でてほしくないところは犬それぞれですが、ここでは犬がイヤがる代表的なポイントを解説します。

・四肢
・しっぽ
・耳
・口や鼻(マズル)
・頭

 場合によっては首や背中でもイヤがるわんこがいるので、撫でられている時の様子を確認しながらなでなでしましょう。

 よく飼い主に頭を撫でられてよろこぶ犬の光景が見られますが、あれは飼い主だからこそ頭を撫でさせてくれるのです。

 基本的に犬はを撫でられるのを嫌います。とくに敏感なのは口(マズル部分)。飼い主さんにも許してくれない子もいるのでゼッタイに撫でないようにしましょう。ただしちょっとした例外があります。

 犬耳は柔軟に動くための筋肉が集まっているので、とくに耳の根っこ部分が凝りやすいのです。わんちゃんが許してくれるならその周辺を揉むように撫でてみましょう。目を細めたなら気持ちよくなってるかもしれません。

 また眉間は指の腹で滑り上がるようになでると喜ばれやすいです。ただし耳の根っこと合わせて、その周辺はデリケートな部分なので繊細な指使いで撫でてあげてください。

リラックスして撫でよう

 人のきもちは犬に伝わります。怖がりながら撫でるのはよくありません。怖がりな子どもなどが、たまに叩くような感じで犬にタッチするのですがそれは攻撃ととられる場合があるので注意しましょう。

 アタマを叩くなんて言語道断ですよ? 犬は害を加えられたときなどを除きキバを剥くことはゼッタイにありえません。犬が暴れてる時は多かれ少なかれ人間が関わっています。

 ここで紹介したものは海外では常識です。逆に日本が遅れすぎていることにご注意ください。ここで覚えたことを実践して、わんちゃんのココロをガッチリ掴みましょう。

  もっふもふ! 那須どうぶつ王国

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