地元プロチームの試合開始に間に合わなかった むしゃくしゃしたので”アイスホッケーのルール”について解説します
スケートリンク上でホッケーをする『アイスホッケー』。別名氷上の格闘技とまで呼ばれる激しいスポーツは、なんと素手での殴り合いまでが試合に盛り込まれているという非常に“アツい“スポーツです。
本日『10月23日土曜日』、わたしは地元日光市のプロアイスホッケーチーム『H.C.栃木日光アイスバックス』の試合を見に行こうと車を走らせたまでは良かったものの、様々な事情で観戦を断念することになりました。非常に悔しく、むしゃくしゃしたのでその様相をブログにて書き綴りつつ、せっかくなのでアイスホッケーについてかんたんなルール解説などをしていこうと思います。
H.C.栃木日光アイスバックス
オフィシャルサイトは こちら
前半はわたし個人の経験を、地元の雰囲気とともに書いていきます。アイスホッケーのルールだけ知りたいという方は、もくじから②へジャンプしてください。
追記:次の日、無事アイスホッケーの試合を観戦できましたのでその様子は下記リンクからどうぞ!
内部リンク
アイスホッケーの試合模様、プラオレコラボジェラートについては こちら
久々の紅葉 わたしは”日光の秋”の姿を忘れていた
試合会場は『栃木県立日光霧降アイスアリーナ』です。14時から試合開始だったので、わたしはお昼を食べず早めに出発していました。はじめは日光市が舞台のアイスホッケーアニメ『プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜』のワンシーンに登場した『日光那須(NASU)のラスク屋さん』に寄って、コラボしたというジェラートを頬張りつつアリーナに向かおうとしていたのですが、出発前に犬の散歩やらするつもりのなかったプチ筋トレやらと、なぜか自ら忙しくしてしまったので断念。仕方なく直接霧降アイスアリーナに行く選択をしました。
とはいえ、せっかくなので紅葉中の混雑具合を確かめてみようとヤンチャな好奇心がうずき市街地方面へ――この選択こそが”悪手“でした。ということで、道中で思いもよらぬイベントが待ち構えていたのです。
日光の秋 紅葉の秋 観光客がひしめく秋
新型コロナウイルスが人間に猛威を振るうようになったのは、2019年の終わり頃からでした。そこから一気に世界的な流行に発展し日本は緊急事態宣言に、自粛の雰囲気が日本列島を支配し、県外へ旅行に赴く数は大きく減少しました。日光市は観光がメインウェポンですからその影響は大きく、2020年のゴールデンウィークは渋滞の気配すらなくスムーズに中禅寺湖までたどり着けるほどでした。どこの店も閉まっていて、さながらゴーストタウンのような景色だったのです。
そういった事情もあり、わたしはすっかり『紅葉時期の日光市』の姿を忘れていたのです。久方ぶりの日光市街地ということも相まって、まったく動かなくなった車の列に「あっ……」と己のしでかしたことに今更ながら気づきます。しかし、気づいたときにはすでに渋滞の真っ只中というね。
日光市は有名な観光地です。そのため公共交通機関や道路整備が進んでいるのですが、立地的な問題もあり、あろうことかすべての車道は『日光東照宮』の前で1つに繋がります。そのせいもあり、観光時期は毎回のように日光東照宮周辺で大渋滞が発生します。その流れにつかまってしまえば数時間はトロトロ運転を強いられるという拷問じみた状態。とはいえ、わたしは地元民ですし、一時期このへんで運送的な仕事をしてましたから地元民ならではの道をチョイスしてなんとか長蛇の列から抜け出すことに成功しました。
が、しかしです。わたしの主目的は『アイスホッケーの観戦』だったという事実。時間がビミョーになってきたことに焦りを覚えつつ、わたしは最短ルートで日光霧降アイスアリーナへと向かいました。
時間には間に合った しかし――
安全運転を心がけ、なんとか試合開始の15分前に到着。間に合った! そんな気持ちで駐車場に車を停め急ぎ足で会場へと向かいます。日光霧降アイスアリーナの駐車場は、試合会場の室内アリーナからちょっぴり遠い場所にあるのです。
エントランスにたどり着いたら、いやぁ高校時代のスケート教室で訪れた景色そのままの内装、なつかしさについ「おぉ……」という声が漏れてしまいました。あ、日光市民はだいたいスケート教室があります。アニメ『プラオレ』で描写されていたので分かっていたことですが、やはり実際に目にするとまた感じるものがありますね。
受け付けが目の前にあったのでそそくさと当日券購入の列へ。しかしなにやらスタッフさんがあたふたしている模様。他の人はスルーっと会場に入っていくのにどうしたことだ? そんな思いを胸にスタッフさんにたずねてみた所、なんと「本日分のチケットは売り切れた」とのことでした。
その時のわたしの気持ち↓↓
まあ(すげぇ!アイスホッケーって地元じゃここまで人気だったんだ!)っていう気持ちも無きにしもあらずでしたけど……とはいえ、なんの成果もないままトボトボ帰るのは忍びなく、せめて明日のチケットを購入できるか訪ねてみたところなんと購入可能だとのこと。本来は試合開始前の公式練習も見ていくつもりだったのですが、スタッフさんと会話している間に試合も始まってしまったので仕方ないですね。ということで、本日は明日のチケットを購入して退散する流れとなりました。
ちなみに『立ち見席』です。もう座って見られる席はぜんぶ売り切れちゃってた。マジでアイスホッケー人気すごくね?
明日は準備万端でリベンジします
ということで、実際にアイスホッケーの試合を目の当たりにするのは明日24日になりました。同じく14時開始ということで、明日は試合に間に合うよう1時間前には到着しておくようにします。試合記録は動画に残されていますが、できることならこの目で見たいですよね!
YouTubeチャンネル、H.C.栃木日光アイスバックス:10月23日(土)のアーカイブ動画
氷上の格闘技”アイスホッケー” 基本的なルールや用具などを解説
アイスホッケーは『氷上の格闘技』とまで呼ばれる非常にアツく、激しいスポーツです。スケートリンク上という非常に不安定な舞台で戦うスポーツですから接触なんかは当たり前、男子は相手に体当たりする行為『チェック』がルールとして認められるので、はげしく衝突する場面がたくさんあります。今回はアイスホッケーで用いる用具や競技場の解説、代表的なルールをご紹介しようと思います。
リンク
テレビ中継などでフィギュアスケートを見たことがある方は多いと思います。アイスホッケーはあの広さとほぼ同じリンク内で行われ、国際規格では以下のサイズが推奨されています。
・長さ:60メートル
・幅 :25~30メートル
ほか障害物がない最低限の高さ(7メートル)や、4隅のカーブの規格など細かく決まっています。もしプレーを見る機会があればそのあたりも注目してみてください。
上記画像のように、ホッケーリンクには中央に赤いラインが、その両サイドにそれぞれ青いラインが引かれ、3つのゾーンに分けられています。自分チームの陣地からそれぞれ、ゴール側から『ディフェンスゾーン → ニュートラルゾーン → アタッキングゾーン』と呼ばれ、ルール上重要になっていきます。
アイスホッケーは選手間の衝突がたくさん起こる競技ですから『壁』も規定が存在します。白く塗られた木製、もしくはプラスチック製の『ボード』と呼ばれる壁で囲い、さらに保護ガラスを立てた作りになっていますが、それさえもときには破壊されるほどの衝撃が与えられる競技なのです。
YouTubeチャンネル、Hockey Highlights:投稿動画より
用具
スケート靴のブレードはフィギュアのようなエッジはなく、すべてなめらかであることが義務付けられています。なのでブレーキやエッジングなどは選手のスキルによるものなのですね。
アイスホッケーは、フィールドホッケーと同じように『スティック』と呼ばれる木製の棒を用います。ただしアイスホッケーは球技ではなく『パック』という、ゴムを固めた円柱状のモノを打ちゴールを狙い合う競技です。
パックの色は黒が主で、だいたい屋台などで売られている『大判焼き』くらいの大きさですね。なかなかに硬いので、最大160キロにも至るスピードでぶつけられると非常に痛いですが、選手たちは全員が野球におけるキャッチャーばりに防具で固めていますのである程度は耐えられるでしょう。ちなみにゴールキーパーはさらに重装備です。
ちなみに、たまーに観客席へ飛び込んできます。猛スピードで。
スティックにも細かい規定が儲けられています
主なルール
アイスホッケーのルールはおおむね以下の通りです。
・ゴールキーパーを含め6対6で試合が行われる
・ベンチ含め全メンバーは国際ルール上22名
・1ピリオド20分 合計 3 ピリオド
延長は5分、10分または20分のサドンデス方式
さらに延長の場合はサドンデス方式で交互にペナルティ・ショットへ
・ポジション登録はあるが、だれがどこについても構わない
・交代は自由
アイスホッケーは足腰に非常に負担がかかるスポーツですので、防具を装着した中では全力で動くと1分と動けません。ですから、基本的にゴールキーパー以外のメンバーは自由なタイミングで次々と交代していきます。リンク上に6人という決まりさえ守れば良いので、ベンチでは素早い選手交代が行われます。
選手は『ゴールキーパー・フォワード・ディフェンダー』の3つの役割を担いますが、これは多くのスポーツと同じように誰がどのポジションについても問題はありません。場合によってはゴールキーパーもフォワードが担当し6人で攻撃態勢をつくる場合もあるようです。
反則 ペナルティ
アイスホッケーはその性質上非常にペナルティが多いスポーツです。たとえばスティックを相手の足にひっかける『フッキング』、相手の身体を掴む『ホールディングス』、ヒジ打ちをかます『エルボーイング』など数を上げれば1つどころか複数の記事が作れるレベルです。基本的にペナルティーを発見した審判は手を挙げその意思を示し、ペナルティーを犯したチームにパックが渡った瞬間にペナルティーが課せられる仕組みです。
危険なスポーツ故にペナルティが細かく記載され、それらはすべて『退場時間』を設けるというやりかたで、選手を一定時間『ペナルティーボックス』に閉じ込めておく処理がされます。主なペナルティ時間は以下のとおりです。
※複数のペナルティーが課せられる場合もある
・マイナー・ペナルティ
2分
ゴール時点でゲームに合流
・ダブルマイナー・ペナルティ
4分
ゴール時点で2分以上なら2分に短縮。2分以下ならゲームに合流
・メジャー・ペナルティ
5分
ゴールしてもゲームに合流できない
・ミスコンダクト・ペナルティ
10分
感情的になった選手を退場させる。ゲームは6対6が継続される
・ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ
試合から退場
・マッチ・ペナルティ
試合から退場
代替選手がメジャー・ペナルティーを受ける
多くはマイナーペナルティですが、当然ながら重大な違反をすればそれだけ試合から除外される時間が長くなり、最悪その試合に出場できなくなります。
ただし、ミスコンダクト・ペナルティ以上の時間に関しては『代替選手が変わりにペナルティ・ボックスに入る』ことも可能です。また1度に退場させられるのは2人までで、それ以上の選手がペナルティを受けた場合、選択して順番にペナルティ・ボックスに入ることになります。いわゆる執行猶予状態みたいな感じでしょうかね。ペナルティによって数的有利になった状況を『パワープレー』、数的不利になった状況を『キルプレー』なんて呼んだりします。
ペナルティ・ショット
特殊なペナルティーとして『ペナルティ・ショット』があります。パックを所持した選手がシュートの体制に入った時、守備側が反則によってそれを阻止した場合課せられるペナルティです。
攻撃チームは『選手を退場にする or ペナルティ・ショットを打つ』を選択することができ、ペナルティ・ショットを選択した時だけ行われます。サッカーやバスケットなどと異なり、シュートをする選手はリンク中央からスタート。パックを運びつつゴールキーパーのスキをついてシュートする流れ。他の競技と異なりゴール率は低く、ほとんど選択されないので見られるのは珍しいプレイと言えます。
これらのルールは『公益財団法人 日本アイスホッケー連盟』のサイト内に載せられています。初心者用のルール解説や、アイスホッケーの国際競技規則もあるので興味ある方は覗いてみてください。
日本アイスホッケー連盟サイト
ルールに関しては こちら
本日の”ToDo”
①アイスホッケーの動画を見よう
画面の奥からでも熱さが伝わってきます
②アイスホッケーを見に行こう
迫力あるシーンを間近で堪能しましょう
③スケートにチャレンジしてみよう
足腰が鍛えられて良い運動になります
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