【糖質計算法】ペットフードは”食品”ではありません【わかりやすい解説】

ドッグフードの糖質計算方法は? 犬の5大栄養素についてわかりやすく解説

 アナタはドッグフードを食べたこと、ありますか?

<strong>Aさん</strong>
Aさん

犬用の食べ物だし人間も食べられるでしょ

<strong>Bさん</strong>
Bさん

ヒューマングレードって書いてあるから安全だわ!

<strong>Cさん</strong>
Cさん

食べたことあるけど美味しかったよ

 ちょっとした好奇心もあるでしょうが、正直ドッグフードを食べるのはおすすめできません。なぜなら『ドッグフード食品ではない』からです。

 人間の食べ物は『食品衛生法』によって厳しく取り締まられています。材料や添加物は厳しくチェックされ、科学的に安全が保証されたものが食品として流通しています。対してペットフードは『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律』によって管理されています。法律を見比べてみると、食品衛生法より条文が少ないことがわかります。

食品衛生法
  全89条
愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律
  全23条

 ペットフード販売業者はこの法律に基づいて商品を開発するため、食品では使用できない保存料や添加物を使ったり、食品として使えない状態の原材料を使うこともできます。もし、アナタが犬や猫などのペットと暮らしているなら、好奇心でもペットの餌を食べるのはおすすめできません。ヒューマングレードと銘打った商品は、人間の食べ物と同じ材料を使っているマークですがそれを認定する機関が無いため企業独自のネーミングとなります。

 さらに、法律に基づいた表示も緩いので商品によっては見たい情報をあえて表示しない場合もあるようです。アナタがペットを心から愛しているなら、ペットが食べている原材料や栄養バランスを知りたいのではないでしょうか?

 ドッグフードではよく、わんちゃんに必ずしも必要ではない糖質量の表示がなかったりします。愛犬の食事管理をする上でこれは困りますよね。今回はペットフードのおおまかな糖質量を計算する方法や、わんちゃんに必要な栄養素、海外との比較などをわかりやすく解説していきます。

厚生労働省
 食品衛生法の概要は こちら
農林水産省
 愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律の概要は こちら
ペットフード公正取引協議会
 食品表示のQ&Aは こちら

糖質の計算方法! 栄養表示から糖質量を計ろう

 ドッグフードには上記規約に基づいた成分表示があります。そのなかでも代表的なものを紹介します。

たんぱく質
脂質
粗繊維
灰分
水分

 たんぱく質脂質は、ふだんわたしたちが購入する食品にも表示されていますね。身体をつくる栄養素として重要で、もちろんわんちゃんたちにとっても大切な栄養素になります。では、そのほかの栄養素はどのようなものなのでしょう?

 粗繊維は『食物繊維』をイメージしてください。その中でも水に解けない不溶性食物繊維があり、さらに薄いや薄いアルカリ溶液に入れ煮沸し、洗浄した残りの有機物が粗繊維と呼ばれています。おおまかに『不溶性食物繊維の一種』のようなものとイメージしましょう。

 灰分は『ミネラル類』をイメージしてください。食品に含まれる鉱物を指し、人間用の食品表示基準では『ある温度で灰化(加熱)して有機物及び水分を除いた残留物』とされています。カルシウム、カリウム、マグネシウムなどは人間にとっても重要な栄養素ですね。

J-STAGE、ペット栄養学会誌 より
 粗繊維の定義に関しては こちら
消費者庁
 食品表示法等の法令については こちら
 灰分の定義については こちら

 ペットフードの食品表示では糖質(炭水化物)の表示義務はありません。そのため、商品によっては成分の50%以上が糖質でできていることもあります。糖質はエネルギー源ですがそこまで必要な栄養素ではなく、わんちゃんたちにとっては比較的たんぱく質などがより重要になってきます。ペットフードがほんとうに愛犬にとって良いものであるかを確かめるために、ぜひおまかな糖質の計算方法を覚えておきましょう。

糖質計算はかんたん!

 ドッグフード糖質量の計算法は以下のとおりです。

食品中のおおよその糖質量(%)
  100タンパク質脂質粗繊維灰分水分 = おおよその糖質量(%)

 計算式だけ見せられてもわかりにくいと思うので、試しにおすすめドッグフードである『メディコートアドバンス グレインフリー』の原材料をチェックしてみましょう。

Amazon 当該ページを参照( 2023年8月18日現在 )
 ・たんぱく質
   → 31.5%以上
 ・脂質
   → 15.0%以上
 ・粗繊維
   → 8.0%以下
 ・灰分
   → 8.5%以下
 ・水分
   → 10.0%以下

 上記栄養素をすべて足すと73(%)、計算式にかけるとおおよその糖質量は『27%』となります。たんぱく質が多くかなりおすすめのドッグフードですね。ほか、糖質が少ないおすすめドッグフードはいちばん下にまとめて紹介しています。

 おすすめはチキン味

Bitly

 わんちゃんの“飽き”対策にフィッシュ味もあわせておすすめ

Bitly

なぜ糖質は表示されないの?

 計算方法はとてもかんたんですね。法律により、ペットフードは輸入品であっても日本語での表示が義務化されています。5大栄養素『タンパク質・脂質・粗繊維・灰分・水分』は表示義務がありますので、100から上記栄養素の量をすべて引いていくと糖質量がわかってくるわけです。

 糖質は商品によって表示されていたり、されなかったりします。そのほか、たとえば『必須脂肪酸』などは表示義務がありませんが、良いイメージのある必須脂肪酸はアピールしていきたいので表示されてる場合が多いですね。

 総合栄養食は全米飼料検査官協会(AAFCO)の基準をもとに日本独自で定められた基準なので、輸入品には総合栄養食の表示がない場合もあります。が、ドッグフードは原産国の基準をクリアしてる商品なので、信頼できるドッグフードを選んでわんちゃんに与えましょう。

ペットフード公正取引協議会
 ペットフードの表示に関する公正競争規約は こちら
米国飼料検査官協会(AAFCO)
 公式ページは こちら
内部リンク
 犬に必要な必須脂肪酸については こちら

ペット先進国から学ぼう ~日本はペット後進国?~

 日本は他の国と比較し、ペットフードの安全性に関する整備は遅れていると言われています。例として、アメリカでは政府機関の『食品医薬品局(FDA)』が草案し生まれた『米国食品安全強化法(FSMA)』が人間の食べ物の他、ペットフードもこの法律によって管理されています。

 また、日本でも使われるAAFCOで成分管理も行われているので、これらの基準をクリアしなければペットフードとして使用することはできません。日本と違ってペットフードの安全性についてとても厳しく取り締まっているのですね。

 ほか、ペット先進国が多いヨーロッパではほとんどの国でペット保護に関する法律があり、またペットフードの安全性を監視する団体があります。これらの取り組みを参考に、日本もペット先進国と言われるような国になってほしいですね。

食品医薬品局(FDA)
 米国食品安全強化法(FSMA)全文は こちら(英語)
欧州連合(EU)、European Commission
 ペットフードに関する規制については こちら(英語)

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※ 上記糖質量はすべて当該Amazonページより計算もしくは表示

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