読書感想文からビジネス文書までだれでも書けるようになる3要素を解説
ともだちとおしゃべりする時、アナタはどんなことばを使うでしょう?
ていねいな言葉遣いですか? それともフレンドリーに砕けた言葉を多用しますか? 友人、学校のクラスメート、部活動、仕事仲間ほかいろいろな場面で言葉を使い分けますよね。
それは文章も同じです。話しことばをそのまま文章にしてしまうととっても読みにくくなります。文章にするときは文章用のことばを使わなくてはなりません。それだけでなく何をテーマに書くのか、道筋をしっかり立てて書かなければ相手に伝わらないのです。以下の例はある道具について書いたものですが、アナタにはそれが何かわかるでしょうか?
それは大きな荷物を運ぶものではない。かと言って小さい荷物も運ぶものではない。したがって、それは容量がどのような荷物でも運ぶべきものではない。
アナタはこれにぶら下がることはできないが、それらはぶら下がることはできるだろう。おそらくアナタがぶら下げるはずだ。
それでものをぶら下げてる間、ものを使うことはないがものを使うための準備は必要だ。そのぶら下げられたものだけではどうしようもないからだ。
アナタはそのものを使うためほかのものも使う必要がある
書いててわたし自身もワケがわからなくなってきました。さて、上記の例は以下の画像のものを指しています。
おそらく「わかった!」という方はいないでしょう。文章は書き方によっていくらでもわかりにくく、そしてわかりやすくもなるのです。
今回は、子どもでもかんたんにわかりやすい文章をつくれる必殺技を3つ紹介していきます。
子どもでも書ける & 理解できるわかりやすい文章の要点を解説
小学生でも理解できる文章を書くために重要になる点は以下のみっつです。
・簡潔
・明解
・論理的
難しい漢字や言い回しを使わず、シンプルな単語や表現を使えばそれだけ読み手がイメージしやすくなります。上記の例ならストレートに「これはハンガーについての説明です」と最初に書いてしまえば良いのですが、もし『ハンガー』という単語を使わないルールであれば単純に「服を吊り下げておくための道具」と書けばわかりやすいでしょう。
わかりやすい文章を書く上で論理的であることはとても重要です。上記例ではハンガー本来の用途ではなく荷物を運べるものか? というハンガー本来の用途とは関係ない説明があるため支離滅裂な内容になってしまいました。これはぜんぜん論理的ではないですよね。
ハンガーについて論理的な説明をしたいなら、ハンガーの使用用途や道具の形状などを説明したほうがより良い文章をつくりやすくなります。では、具体的にどうすれば簡潔、明解、論理的な文章が書けるのでしょうか?
短い文章にまとめる
簡潔な文章を書くために重要なのは『短い文章にまとめること』です。
たとえばこの文章はどうでしょう? ――かんたんに説明するために簡単な単語で済ませられれば良いのですが文章に区切りがなく延々と続くのは読者に休みを与えられず読み疲れの原因になってしまいます。また句読点(、や。など)を適切に使わなければ助長した文章になりざっと眺めた瞬間に読む気が薄れてしまうのはよくありませんから積極的に使ったほうがわかりやすいでしょう。いくら小学生でも読める漢字ややさしい文章を心がけたところでこのような文章は読みにくいですよね?
相手に伝わる文章は『短い文章にまとめること』を意識しましょう。短くまとめることで以下のようなメリットがあります。
・テーマをひとつに絞りやすい
・シンプルな説明になる
・文章の構造がわかりやすくなる
短い文章は『〇〇が□□なので△△です』とシンプルな書き方になるので、意見やテーマがすぐに伝わります。ひとつの文章で60文字、多くても80文字以内にすると全体的にバランスがよくなります。
しっかり理解しよう
書きたいテーマに関して『アナタ自身がしっかり理解していること』も重要になります。
犬をテーマにするなら犬に関する知識をもつ必要があります。小説を書きたいなら小説に関する知識を、少なくとも小説を読んだことがなければ1作品書き切ることは難しいでしょう。
気持ちはあるけど何かを書いたことはない。そんな方には『日記』がおすすめです。自分が経験したことを書くのですから特別な知識が必要なく、自身の感情や思考をありのまま記すことができるのではじめの一歩としておすすめですね。
日記の書き方
日記を書き溜めて、あるタイミングで見直すと「あの時の自分はこう思ってたんだ」と自分を再確認することもできます。日記を書くときは以下の点を明記すると良いでしょう。
・いつ、何があったか
・どう思ったか
・どうするか、どうしたいか
・その他どうしても書きたいこと
時間は分単位の正確さから午前中や部活動中などの範囲でも構いません。自身が思い出せる範囲で書きましょう。
日記を書く上で重要なのは『自分自身が感じた感情・想い』です。これをしっかり書くことでアナタ自身の気持ちの整理がつきますし、無意識に閉じ込めていた本当の想いに気づくこともできやすくなります。
日記はアナタだけのプライベート空間です。しっかりと感情を伝え、その後自分はどうしたかったのか? 次はどうしようと思ったのかを書き出してみましょう。日記の書き方を購入してもなかなか行動に移せない場合が多いです。そのため参考書を買うよりも『とにかく書き始める』の精神でやり始めてしまったほうが良いでしょう。
日記はアナタだけが見るアナタ自身のための本です。難しいことは考えず、とりあえず寝る前に軽くやるくらいの気持ちで踏み出してみましょう。
DESIGNPHIL ミドリ(MIDORI) 手帳 日記 おやすみA フクロウ
やさしい言葉で書こう
YouTubeチャンネル、tohrutakahs:投稿動画より
論理的に書きたいからこそ『小学生でも読めるような文章』が大切です。
専門的な話題は専門用語を多用すれば説明できますが、それらは一般の方々には難解過ぎて読む気持ちも薄れてしまいますよね。
難しい専門用語を説明するなら、それを説明するためにわかりやすい例を準備することもできるでしょう。重力・引力をわかりやすく説明するとき、物理学者たちは柔らかいゴム面にボールを乗せて再現していますね。
とにかく書いて実践してみよう
文章力を上げるには『とにかく実践』です。上記の要素を抑えつつ、何かをテーマにして『自分ならどう書くか?』をしっかり考えて実践していきましょう……と言ってもなかなかテーマが決まらないってことありますよね?
ということで、まずは上記画像を他人に描いてもらいたい時アナタならどう説明するかを考えて、文章に書き出して見ましょう。たとえばこのような書き方ではどうでしょうか?
① まずは緑色で大きな○を書いてください。それが『人間の顔』というイメージです。
② その後両目の位置に青色で□を描き、口は赤色で△を描いてください。
はじめに大きな“○”を描いてもらうことで、その絵を“人間の顔”に例えてイメージしやすくしています。その後に目、口の位置に相当する図形を書いてもらえれば大きさもちょうどよくなりますね。
ただ「○を描いてください」だけだと、もしかしたら両目と口を描けない小さな○を描いてしまうかもしれません。なのではじめはしっかり『大きな○』と強調します。そうすることで、次の段階の絵が描きやすくなるのです。
上記の画像、アナタなら他者にどう説明して描いてもらうでしょうか? こういった文章力は日常生活で大いに役立ちます。わかりやすく、簡潔・明解・論理的な文章で高評価をもらいましょう。
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