試行錯誤 臨機応変 アナタはどっち派?

“成功”を約束する2つのテクニック 利用法と違い、日常の活用術を解説

 ビジネス用語として名高い2つの用語、それぞれの意味は以下の通りになります。

PDCAサイクル
 P = 計画(Plan)
 D = 実行(Do)
 C = 評価(Check)
 A = 改善(Act)
OODAループ
 O = 観察(Observe)
 O = 状況判断(Orient)
 D = 意思決定(Decide)
 A = 行動(Act)

 PDCAサイクルは言うなれば『試行錯誤』です。ある計画実行しそれらを評価改善点を見つけ出し新たな計画の糧とします。生産工場で決められた行程を守りつつ、どうすれば低コストで高い生産性を発揮できるか? といった課題を解決する時に高い効力を発揮します。

 対してOODAループは『臨機応変』です。綿密な計画を立てるより、まず周囲の状況をしっかり観察状況を捉えます。結果自分がすべき行動を意思決定し、実際に行動を起こしていくものです。計画性に乏しい印象を受けますが、激動する環境にうまく対応するためには必要な考え方と言えるでしょう。とくに状況観察力が高い人、組織が活用すると莫大な効力を生み出すことが出来ます。

 今回は、ビジネス界で活用されるこれら2つのテクニックについて解説していこうと思います。

それぞれの違いと有効的活用タイミングについて

 それぞれのテクニックは、ただ聞いただけでは「そんなの誰でもやってることだろ」と一笑に付してしまいがちです。しかし、実際の生活のなかでこれらのテクニックをしっかり守ってやっている方はどれだけいるでしょうか? 毎日仕事を振り返り、反省点を見つけ、それらを1つ1つ改善していく、これは簡単なようで難しい。社会人であればだれもが実感していることでしょう。

 ここでは2つのテクニックに関する解説を紹介しつつ、日常で活かせそうな例も出していこうと思います。まずはPDCAサイクルから紹介していきましょう。

PDCAサイクルでコツコツと結果を積み上げていこう

 アメリカの統計学者『ウォルター・シューハート or エドワーズ・デミング』が開発したPDCAサイクル。主に日本でよく利用されており、特にトヨタ自動車株式会社の生産方式トヨタ生産方式が世界的にも有名です。第二次世界大戦後にエドワーズ・デミングが、日本で講演を開いたことでこの概念が広まったとされています。

P = 計画(Plan)
  ある目標に沿った計画を作成する
  ゴールの明確化が主題。過去のノウハウを活かす
D = 実行(Do)
  計画の実行
C = 評価(Check)
  実行した結果の検証を行う
  計画通りに行かなかった場合の要因究明
   ノウハウの蓄積を行う
A = 改善(Act)
  検証結果から得られた改善策の検討を行う
  評価をしっかり行えてない場合こちらも
   疎かになるので注意が必要

 PDCAサイクルの基本は『目標を定め反復し少しずつ改善していく』ことにあります。螺旋階段を上がっていくように少しずつ改善していくことで、やがて最終的なゴールに着実にたどり着くための手法と言えるでしょう。

 PDCAサイクル最大の長所は『ノウハウの蓄積』です。それまでの経緯をすべて評価、記録しておくことで同じ失敗を未然に防ぐことが可能になるのです。こつこつと成果を挙げたい人にとってはマッチする方法かもしれませんね。また、マーケティング界では先頭に『調査分析Research』の文字を付け足した『RPDCA』がよく利用されています。

日常での活用例

 週末の草野球など、趣味でスポーツを楽しむ方は多いと思います。しかし、平日は普段の仕事をして、なかなか練習の時間が作れないのが辛いですね。短時間で着実にレベルアップしたい、そういう時こそPDCAサイクルの出番です。

 普段の試合結果や成績などから、自分が苦手としている部分を見つけてみましょう(Check)。そして改善するための練習を考案し(Act)練習計画、もしくは次の試合でどのような動きをするか計画を立て(Plan)、それらを実行(Do)に移します。

 ダイエットという目的がある場合『いつまでにどのくらい痩せるか?』という目標設定をしましょう。3ヶ月後に10キロ減量を目標にしたとして、まずはどのようなダイエットをするか計画を立て(Plan)実行(Do)。1日ごとに体重を記録(Check)し、1週間ごとの途中経過を鑑みて3ヶ月後に間に合うかどうかを考えます(Act)。難しいようだったら新たな対策を考え(Plan)それらを実行(Do)していきましょう。

 1日で5キロ痩せるようなダイエットは存在しません。短時間でそこまで急激に痩せたのなら、むしろ何らかの病気を疑いましょう。もしダイエットに興味があるのなら、わたしは過去全盛期から40キロの減量に成功した過去があり、その内容をブログにまとめたのでご参照いただければと思います。

内部リンク:糖質制限で痩せた経験談については こちら
内部リンク:糖質制限の”罠”については こちら

 メジャーな手法であるPDCAサイクルですが、昨今は激動の時代に突入し必ずしも慎重に計画を進めていくことが正義とは限らなくなっています。そこでおすすめするのは次のテクニックであるOODAループです。いったいどのような内容なのでしょう?

OODAループで激動の時代を乗り越えよう

 アメリカの空軍大佐『ジョン・ボイド』が開発したOODAループは、はじめ空軍の戦闘作戦における判断力向上のためこの概念を生み出しました。現在ではビジネス、政治、学習など様々な分野で用いられています。

O = 観察(Observe)
  意思決定をするために必要な情報を揃える
  自分が置かれた状況を正確に捉える力が必要
O = 状況判断(Orient)
  観察から得た情報を元に
   ”どうすれば良い”かを判断する
  仮説を立てる。理論を構築する
D = 意思決定(Decide)
  状況判断に合わせた行動を考える
  仮説に対する検証方法を策定する
A = 行動(Act)
  意思を行動に移す
  失敗しても反省や検証などは行わない
   また新たな状況に対峙し観察をはじめる

 OODAループの基本は『素早い意思決定によるアドバンテージ確保』にあり、激動の現代社会において、最もよく活用されている概念です。とくに重要なのが状況判断(Orient)で、人がある判断をする時はこれまでの人生で培った人格経験情報などが総動員されるため、OODAループを使い始めたころは思い通りの結果にならないことが多いかもしれません。

 OODAループ最大の長所は『変化への対応力』ですが、同時に失敗に関して気にしすぎないということが挙げられます。成功や失敗などは気にせずそれらはあくまでも『結果』として受け止め、結果として現れた新たな『状況』に対しまた観察をはじめるのがOODAループの基本的な考え方なのです。

 PDCAサイクルは言わば目的やゴールが決められている状態ですね。しかし世の中にはゴールや目標が存在しない問題があちこちに存在します。それらに関して「もしかしてアレが良くないのでは?」と観察し、問題を解決していく能力を養うための概念なのです。

日常での活用例

 OODAループはスポーツにおいて必須とも言えるスキルです。どのようなスポーツであれ、ゲームになれば刻々と変化する状況対応(Observe & Orient)しなければなりませんね。そのなかで「自分がどういうプレーをすべきか?」という判断(Decide)をして実行(Act)しなければなりません。

 PDCAサイクルを混ぜ込んだテクニックも活用できます。試合中、素早い状況判断が求められた場面を覚えておき、それをメモしていきます。そして『自分の判断は最善だったのか? その時どうすれば良かったのか?』を考慮し次のプレーに活かすのです。プロアスリートであれば誰もが実践していることでしょう。

 また人間関係はOODAループの連続です。日本人が得意とされる『空気を読む』とは、つまり状況判断から行動に移した結果ですね。ただの何気ない会話の中にも、そこには相手の言葉にどう返そうか瞬時に判断したり、喜びそうな話題を考えたりと大忙しです。このようにOODAループは日常生活の中に深く潜んでいる概念と言えるでしょう。

 日常は自分でゴールを決めなければならない問題が目白押しです。立ち止まって悩むくらいなら「とりあえずやってみるか!」と突っ走ってみるのも良いかもしれませんね。

 仕事、プライベート問わず、アナタの目の前にはゴールがある問題、ない問題がたくさんあります。このような世の中を乗り切るためには2つのテクニックをうまく使い分ける柔軟さが必要なのでしょう。今回紹介するテクニックはビジネスにおいては基本とされるものですが、基本だからこそ毎日積み上げていくことで大きな成果を発揮することができます。1年後、3年後、そして10年後のために、今からこれらのテクニックを活用していきたいですね。

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