とつぜんですが世界でいちばん話されている言語はなんだと思いますか?
そりゃあ英語だよ。世界共通語っていうじゃん?
中国語じゃない? 人口がいちばん多いし
日本語でしょ! だってオレの周りじゃ日本語しか聞かないもん!
世界のあらゆる言語情報を提供するサイト『エスノローグ(Ethnologue)』によれば母国語として最も人口が多いのは中国語。母国語と第2言語を併せた場合英語が世界で最も話されている言語になります。
日本語は母国語として世界9位、第2言語を併せると世界13位の人口を誇ります。が、日本語はほぼ日本でしか使われておらず、海外に出るとほぼ日本語を話す人を見なくなってしまいますね。
・母国語人口1位は中国語
・第2言語も併せると人口1位は英語
中国語はシンガポールなど他の国でも公用語とされていますが、日本語と同じようにほとんどが中国国内で話されています。英語を話す人は世界各国に14億5000万人いるとされます。しかし「日本人は英語がヘタだ」と言われてますね。
うーん、でも英語ってむずかしいし
興味はあるけどにできるかどうか不安で
日本で生きてくには日本語さえできればいいから英語はいらない!
こういった不安をもつ方が多いのではないでしょうか? ですがちょっと待ってください。英語って実はとてもシンプルで、たった5つの文型さえわかってしまえばわかりやすい言語に大変身するのです。
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Ethnologue
当該データは こちら
英語の5文型とは? 基本の品詞から徹底解説
文型とは『英語における順番のルール』です。次の文章を見てみましょう。
・わたしは彼をボブと呼ぶ
・I call him Bob
同じ意味の文を日本語と英語で並べましたが日本語と英語では出てくる単語の順番が違いますね。
日本語
わたし → 彼 → ボブ → 呼ぶ
英語
わたし → 呼ぶ → 彼 → ボブ
英語の難しさのひとつは日本語と英語で文法が違うこと。ですが、今回紹介する5つの文型さえ覚えてしまえば難しい長文もスラスラ読めるようになります。
英語学習において難く感じられるのはなんでも英語の例文で考えようとすることだと思います。まずは日本語の文章で考えてみて、そこから「じゃあ英語だとどうするの?」と考えるとさらにイメージしやすくなると思います。文法の前にひとつひとつの部品である品詞について解説します。
文型に登場する”品詞”
品詞とは『単語の総称』です。単語には『りんご』というものの名前や『走る』といった行動を表わすもの。『美しい』などものの例えとして使う単語や『とても』といった何かの説明を補助する単語などたくさんありますね。それら全てをひっくるめて品詞と呼びます。
品詞の種類例
名詞
ものの名前を表わす単語
→ りんご、野球、音楽 など
動詞
行動を表わす単語
→ 泳ぐ、走る、行く など
形容詞
なにかの例えになる単語
→ ~な、~のように など
副詞
何かの説明を補助する単語
とても~、かなり~ など
英語学習でよく出てくる言葉ですがそう難しく考える必要はありません。わたしたちが日常のように使ってる言葉を学問的に難しい言葉で表しただけです。
文型に登場する”部品”
さきほど紹介した例文を覚えてますか?
・わたしは彼をボブと呼ぶ
・I call him Bob
日本語
わたし → 彼 → ボブ → 呼ぶ
英語
わたし → 呼ぶ → 彼 → ボブ
これらを分解すると『主語・動詞・目的語・補語』に分かれます。
主語
文章の主役になる言葉
→ “わたしは“彼をボブと呼ぶ
動詞
行動を表わす言葉
→ わたしは彼をボブと”呼ぶ“
目的語
動詞の目的を説明する言葉
→ わたしは”彼を“ボブと呼ぶ
補語
主語や目的語をより細かく説明する言葉
→ わたしは彼を”ボブと“呼ぶ
難しく考える必要はありません。もういちど確認してみましょう。
わたしは = 主語
彼を = 目的語
ボブと = 補語
呼ぶ = 動詞
英語の5文型と呼ばれてますが日本語に当てはめることだってできるんです。英語ではどんな順番になるのでしょうか?
I = 主語
call = 動詞
him = 目的語
Bob = 補語
単純に動詞が2番目に来ただけですね。主語、動詞、目的語、補語はそれぞれ英語の頭文字をまとめて『SVOC』と呼ばれています。
Subject
→ 主語
Verb
→ 動詞
Object
→ 目的語
Complement
→ 補語
英語はこれらを組み合わせた5つの文型だけで表現できます。次からわかりやすく解説していきましょう。
第1文型 S → V
I swim
→ わたしは泳ぐ
You walk
→ アナタは歩く
You say
→ アナタが言う
『主語+動詞』。もっともシンプルでわかりやすい文型ですね。直訳するとだいたい「〇〇は□□する」などといった文章になります。
これがすべての文型の基本形になり、主語と動詞の組み合わせは他のどの文型でも固定されています。学校で「英語は言いたいことを先に言う」と教わったことはありませんか? ――英語文法ではこの考え方が徹底されているのです。
飾り付けで豪華な文章に
もっともシンプルですが物足りなさ過ぎですよね? ――ということで、すべての文型の基本となる第1文型ではしばしば修飾語がうしろに付きます。
I swim fast
→ わたしは速く泳ぐ
You walk to school
→ アナタは学校まで歩く
You say hello
→ アナタがこんにちはと言う
最後の例、主語+動詞のままだと「どこに歩くの?」などがわからないですよね。修飾語は文型と直接関係しないのでどんどん挿入できて便利です。
第2文型 S → V → C
I am a student
→ わたしは学生です
She looks happy
→ 彼女は幸せそうに見える
The dog is cute
→ 犬がかわいい
『主語+動詞+補語』。最低限の言葉で完結できる文型になります。直訳すると「〇〇は□□だ」や「〇〇は□□になる」といった感じになります。
最初の例文[ I am a student ]の“am“は『be動詞』ですね。前後の単語をイコールの関係で結んでくれる役割を果たすので第2文型において重宝されます。
第3文型 S → V → O
I have a protein drink
→ わたしはプロテインドリンクを持っている
He enjoys baseball
→ 彼は野球を楽しむ
We love dogs
→ わたしたちは犬を愛する
『主語+動詞+目的語』。表現の幅が広がってくる第3文型です。直訳すると「〇〇は□□を△△する」という意味になります。
第2文型と違い、第3文型では目的に対する動詞なので主語とイコールの関係をつくるbe動詞は使われません。
第4文型 S → V → O → O
I lend him the book
→ わたしは彼にその本を貸す
She teaches us English
→ 彼女はわたしたちに英語を教える
My friend sent me a ball
→ わたしの友だちがボールをくれた
『主語+動詞+目的語+目的語』。より事細かに物事を説明できるようになりましたね。直訳すると「〇〇は□□に☆☆を△△する」という文章になります。
第4文型でよく使われるのは『与える・もらう』関係の単語です。
第4文型でよく使われる単語
give = 渡す
sent = 贈る
buy = 買う
lend = 貸す
teach = 教える
show = 見せる
ちょっとした応用で第3文型に変換して、装飾として『to・for』を用いるパターンもあります。
I lend him the book
→ I lend the book to him
第5文型 S → V → O → C
I call him Bob
→ わたしは彼をボブと呼ぶ
You make me angry
→ アナタはわたしを怒らせる
The car keeps its speed
→ 車は速度を維持する
『主語+動詞+目的語+補語』。すべての要素を使い『彼=ボブ』や『わたし=怒る』のように目的語と補語はイコールの関係になります。直訳だと「〇〇は□□を☆☆な状態に△△する」というようなニュアンスになります。
第5文型は状態を説明する文章がほとんどなので以下のような単語が多く登場します。
have = 持つ
name = 名付ける(この文型で用いる場合)
keep = 保つ
call = 呼ぶ(この文型で用いる場合)
think = 考える
get = 得る
基本文型 + 修飾語を使いこなそう
第1文型で解説したように修飾語や別の文章を繋げれば表現の幅はさらに膨れ上がります。
I play baseball very well
→ わたしはとても上手に野球をする
He live in japan for three months
→ 彼は日本に3ヶ月間住んでいる
He makes me smile when I was tired
→ 彼はわたしが疲れている時笑顔にしてくれる
基本の文型 + 修飾語だけで作文できることがわかると思います。ここで紹介した文型は英語で使われる文章の基本になります。基本をしっかりマスターして長文を理解したり、自分でいろいろな文章を作れるようになりましょう!
英語を学んでやりたい事
ブログ執筆に必要な論文などの情報を集めていると、それらは必ず英語で書かれていたりするんです。翻訳ソフトに頼るのもいいですが英語が読めるようになれば情報源が広がるし、英語を話せるようになるだけで世界中の人と交流できるような気がしてきませんか?
日本語ができると日本語で書かれたいろんな本を読むことができます。日本語を話せる人とおしゃべりすることができます。英語を使って様々な人と交流し、日本でなかなか知られない情報などが得られれば楽しいですよね。
アナタは英語を学んでやりたい事、ありますか?
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