それは”恐竜”じゃありません 恐竜に関する”ウソ・ホント”を徹底解説!

恐竜についてわかりやすく解説 モササウルスの分類は?

 実はわたし、以前恐竜に関する施設で働いていたことがありまして、ちょっとだけ恐竜についてお勉強したことがありました。しかし、ふと思い返してみるとあの時に学んだ知識がイロイロ抜け落ちていることに気づき、

<strong>犬物語</strong>
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そもそも”恐竜”ってなんだ?

 なんてことを考えたのです。ということで本日はわたしが個人的に気になった『恐竜』のアレコレについて書いていこうと思います。

恐竜に関する”疑問” を解決する

 恐竜ってがありますよね。以前の時代から、恐竜は人の心をくすぐる不思議な魅力に溢れていました。今までに恐竜に関する作品はたくさん作られており、たとえば『ジュラシック・パーク』シリーズなどは日本中で知られているところです。また日本には世界でも有名な『福井県立恐竜博物館』がありますね。わたしは日光市民なので日帰りで通うのは無理ゲーなのですが、近場で暮らす方にはぜひ楽しんでいただきたい施設です。

 みなさんは『恐竜』というワードにどのようなイメージを膨らませるでしょうか? もしかしたらそのイメージの中には誤解やすでに過去の知識となったものもあるかもしれません。今回は、そんな世間に広まっている恐竜についての疑問について書いていこうと思います。

そもそも”恐竜”ってどんな種類?

 恐竜は今から6550万年以上前に存在した『爬虫類の一種』です。個々の恐竜も通常の生物と同じように『界 → 門 → 亜目 → 網 ――』といった分類があるのですが、恐竜類には『竜盤類鳥盤類』の2種へ、そこから発展し多種多様な恐竜が所属しています。

 逆に言えば『恐竜類に所属していない場合は恐竜ではない』ということになります。たとえばみなさん大好き『プテラノドン』は『翼竜』に属するため恐竜ではなく、同じ理由で『魚竜』や『首長竜』も恐竜ではありません。

 ジュラシック・ワールドで大活躍した『モササウルス』に至っては恐竜とまったく異なる種族です。モササウルスは『海棲爬虫類』という種で、現在でいうヘビやトカゲと同じ仲間という分類になっています。意外と恐竜じゃない恐竜が多いことにビックリですね。

鳥は恐竜の子孫だってホント?

 ホントです。鳥類は恐竜の分類にある『竜盤類』に続き、さらに『獣脚類鳥群 真鳥類 新鳥類現代の鳥類』という分類になります。

 鳥類の先祖として『始祖鳥』が有名ですね。始祖鳥自体は完全な飛行能力を有していたわけではないようですが、飛行能力に特化した恐竜と言えるかもしれません。

恐竜の化石が石油の原料ってホント?

 ウソです。なぜ化石燃料が存在するのか? という疑問はまだ研究途上で、現在は恐竜が生存していた時代(石炭紀)の動植物たちの遺骸を、微生物が分解した結果生まれた『生物起源説』が有力視されています。

 生まれた時代はいっしょですが、化石燃料はあくまでプランクトンや植物などが変化した姿と考えられているので現時点で恐竜との関係性はなさそうですね。

独立行政法人、製品評価技術基盤機構
 石油の成り立ちについては こちら

隕石落下で絶滅したってホント?

 ホントです。メキシコのユカタン半島に存在する『チクシュルーブ・クレーター』。これを作り上げた直径10 ~ 15キロメートルの隕石が、恐竜を含む当時の生物のほとんどを絶滅に追い込んだとされています。

 隕石自体の破壊力もさることながら、隕石衝突後大気中に浮遊したガスやチリが太陽光を遮断。地球環境を大きく変化させた結果、生き残った生物も適応しきれず絶滅していきました。

 また他の学説も存在し、火山活動など他の要素により長いスパンで絶滅していったとの説もあります。いずれにしても、今から6550万年前に生物の大量絶滅があったことは確かです。

YouTubeチャンネル、ディスカバリーチャンネル:投稿動画より

恐竜のトリビア 恐竜を見に行こう!

 日本で恐竜といえば『福井県立恐竜博物館』でしょう。世界レベルで有名な恐竜博物館で、44体の恐竜全身骨格をはじめ多種多様な催しがあり、子どもはもちろん大人たちも楽しみながら学習できる施設です。

 このあたりは『勝山恐竜化石群及び産地』として国指定天然記念物に指定されています。2022年11月現在福井県立恐竜博物館は予約制となっていますので、楽しみたい方は必ず公式サイトをチェックしてください。

福井県立恐竜博物館
 公式サイトは こちら
文化遺産オンライン
 勝山恐竜化石群及び産地については こちら

 次は知ってたらちょっぴり鼻が高いレベル、恐竜のトリビアを紹介していきましょう。

ティラノサウルスは足が遅い!?

 最も有名だからこそ多くの研究が進んでいる『ティラノサウルス』。古代ギリシャ語から『暴君竜の王』というとても物騒な名前がつけられていますが、研究が進んでいるからこそ新たな学説がどんどん生まれていき、今まで大きな変化を遂げてきた種でもあります。

 最近は羽毛が生えていた説が有力視されているようですね。ティラノサウルスの近種の化石に羽毛の痕跡が見つかったことから「ティラノサウルスにも羽毛があったのではないか?」という流れです。ただし羽毛が生えているのは幼少期で、成体は全身がウロコで覆われているというのが現在のトレンドです。

 ティラノサウルスについて最も議論が激しいのが『走行速度』です。以下はすべて“説”ですが、たった1種類のステータスにすらここまで議論がなされているのですから、ティラノサウルスの人気っぷりが伺えますね。

・時速15 ~ 20キロ説
・時速40 ~ 50キロ説
・そもそも走れない
長距離ランナー

 ティラノサウルスは『ジュラシック・パーク』シリーズでもわかるように世界で大人気の恐竜です。今後もティラノサウルスに関しての研究は続くでしょうし、今後もティラノサウルスが大活躍する作品は発表され続けるでしょう。アナタが次に目の当たりにする『ティラノサウルス』はどのような外見をしているでしょうか?

悲劇のヒロイン!? トリケラトプス

 トリケラトプスは古代ギリシャ語で『3つの角をもつ顔』という意味です。なんのひねりもない名前ですが、そのまま名前にもなるくらい見た目のインパクトが大きいということですね。

 トリケラトプスは北アメリカ大陸、つまりティラノサウルスと同じ時期、同じ場所で生息していました。この種は現代で言えば草食動物的な立ち位置で、研究者の間でも被食者の立場だったと考えられているため、恐竜に関する創作のほとんどに『ティラノサウルスに襲われるトリケラトプス』という構図があちこちに見られます。トリケラトプスには自慢の角が3つありましたが、それらをティラノサウルス対策として用いていたのかは不明です。

<strong>犬物語</strong>
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絶滅してもこのような扱いを受けるなんて世知辛いですねぇ……

 恐竜は化石で発掘されますので、昔は外観や色などは研究者の想像で着けられることが多かったようです。しかし最近の科学は進んでいて、骨格で臓器の大きさや脳の仕組みを予想したりできます。科学的な研究が進めば、将来恐竜が絶滅した謎や生態などが明らかになっていくでしょう。

 近くに恐竜博物館が無いという方は、ぜひ本を通して最新研究による恐竜の姿を確かめてみてはいかがでしょう? 講談社の『動く図鑑MOVE』シリーズなら最新研究を映像付きで楽しく学べます。お子さんには最新の恐竜たちを、大人のみなさんは昔と今とのギャップを楽しんでみてください!

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